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ナースコールを押すと、すぐに看護師さんが来た。
一時的に酸素マスクの酸素濃度を上げてくれて。
看「無理はだめですよ」
伊「はあ...はあ...すみません...っありがとうございます...」
看護師さんがいなくなった後、慧は静かに泣いていた。
メンバーに悪いことしたって、後悔しながら。
「大丈夫。みんな怒ってないと思うよ」
伊「でも...みんな...俺のこと考えてくれてたのに...っ」
「慧だってみんなのこと考えて言ったんでしょ?」
頷いて、腕で涙を拭う。
すると、スマホスタンドに置いてるスマホが震えた。
中島くんだ。
伊「...っ出て...」
私は急いで通話ボタンを押した。
中「伊野ちゃん!」
すぐに全員の姿が映って、みんな安堵の表情。
出ないかもって思ってたのかもしれない。
山「ごめん、伊野尾ちゃん。俺ら、伊野尾ちゃんのこと考えてるつもりで、全然考えられてなかった...」
慧がふるふると首を横に振った。
伊「謝るのは...俺の方だよ...っ俺が迷惑かけてんのに...怒ったりして...ごめん...」
有「みんなで話し合って、ライブすることになったから」
山「それまでに治せよ?」
慧は一瞬目を見開いてから、力強く頷いた。
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作者名:志乃 | 作成日時:2021年4月27日 10時