神様は綺麗な花を摘む。2 (ページ32)

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こっち側のメンバーは、中島くん、知念くん、髙木くん、岡本くん。

特に知念くんはキラキラした目で慧を見ている。

伊「みんな...元気そうでよかった...っ」

髙「みんな元気すぎるくらいだよね笑」

中「伊野ちゃんは？普段何してるの？」

中島くんに聞かれて、慧がんー、と上を向く。

伊「基本Aと喋ったり...調子いい日は病院の庭散歩したりしてる...かな...けほっけほっ...」

知「大丈夫っ？」

4人とも一気に心配そうな顔になった。

慧は安心させるために頷くけどやっぱり眉間にしわが寄ってて。

私は軽く慧の背中をさする。

慧は深呼吸して息を整えた。

伊「はあ...っごめんね...」

岡「伊野ちゃん無理して喋んないでいいよ！俺ら勝手に喋るからさ！」

慧がありがとう、と少し笑った。

髙「あ、そう言えば、この間伊野尾くんのファンの子に声かけられたよ」

伊「えっそうなの...？」

髙「伊野尾くん元気にしてますか？って」

すると、慧はしゅんと俯いた。

「どした？苦しい？」

首を横に振る。

伊「俺...全然元気じゃないから...ファンのみんなは...ここまで悪化してるの...知らないし...っファンに心配かけるだけかけて...っこれじゃ...嘘ついてるのと一緒だよ...はあ...っ」

4人一斉に眉を下げる。

が、すぐに髙木くんが口を開いた。

髙「大丈夫。嘘はついてないよ」

伊「へ...」

てっきり「伊野尾くんは心配ないよ」とか「元気にしてるよ」とか言ったんだと思ってたから、私も思わず「え」と声が出た。

でも、ド直球に「大丈夫じゃない」なんて言ったらファンは心配してしまう。

髙「『早くみんなに会いたいって。治そうと頑張ってるよ』って言っといた」

伊「たかぎ...ありがと...っ」

髙「だからたか"き"な？ちゃんと言えるようになろうな？」

慧が「どうかなあ...」と首を傾げると、みんな一斉に笑った。