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病室に戻ると、扉の前に山田くんと知念くんがいた。
「わ、久しぶり...!来てくれたの?入って入って!」
慌てて笑顔を作って2人を促す。
山「え、入って大丈夫なの?」
どうやら、前よりも弱々しくなった慧を見て、病室に入るのをためらっていたらしい。
「大丈夫だよ〜あんまり喋ったりは出来ないけど...話たっくさん聞いてくれるから」
知「じゃあ、お邪魔します...」
ベッドの上では慧がすやすやと寝息を立てている。
「慧〜起きれる〜?」
山「え、いいよ無理に起こさなくても...」
「大丈夫大丈夫。お客さん来たら起こしてっていつも言われてるの。慧、山田くんと知念くんだよ」
すると、慧がうっすらと目を開けた。
伊「ふぁ...わあ...2人とも...ありがと...っ」
慧が上半身を起き上がらせようとするのを慌てて押さえた。
「起きる時はリクライニングって言ってるでしょ」
伊「えへへ、ごめんごめん...っ」
慧がいたずらっぽく笑う。
リクライニングを起こしてあげると、慧は2人に向き直った。
伊「来てくれてありがとう...っ」
山「体調どう?」
伊「さっきちょっと苦しくなっちゃったけど...今はもうだいじょ...っけほっ...はあ、ごめ...」
知「いいよいいよ。伊野ちゃんは僕達の話聞いてて?」
知念くんが言って、慧は笑って頷いた。
2人は、最近のJUMPの仕事の話から、この間買ったゲームがかなり難しいことなんかのプライベートの話まで、尽きることなく話した。
慧は時々頷いたり笑ったりしながら楽しそうにその話を聞いていて。
山「そうだ、24日にJUMPの結成日祝いで8人でご飯行くことになって。伊野尾ちゃんもテレビ電話で参加しない?」
伊「え...いいの...っ?」
知「当たり前だよ!結成日くらいは全員揃いたいでしょ!」
慧の顔がぱああっと輝く。
みんな忙しくてなかなかお見舞いに来れなくて、メンバーとも全然会えてなかったから...。
伊「嬉しい...っありがとう...っ」
その後少し話してから、次の仕事がある2人は帰っていった。
「よかったね、慧」
伊「うん...っ楽しみ...」
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作者名:志乃 | 作成日時:2021年4月27日 10時