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半年間ってあっという間で、とうとう9月後半になってしまった。





余命残り1ヶ月近くになっても案外元気、と思ったら、残り1ヶ月を切ると急な下り道で。







肺の大きさは正常な大きさの半分以下。



どんどん弱っていって、人の手を借りないと車椅子に移れなくなった。



しがみついてでも立ち上がれなくなった。



鼻のチューブから送っている酸素の濃度が高くなった。



酷い時には酸素マスクで対処することも増えた。



話すだけで息切れするようになって、深呼吸を挟みながらでも、10分も会話したら発作状態になるようになった。



手がずっと痺れてて、力が入らなくなった。



食事は全部流動食で、これも人の手を借りないと食べられなくなった。



体重も一気に減った。









まだ10月にもなっていないのに、その変化はかなり著しくて。






結婚式の2日前に退院して私の家に泊まって結婚式を挙げる、という計画なのだが、お医者さんにはずっと渋られている。







その頃から私は毎日慧の病室に入る瞬間からカメラを回すようになった。





「慧〜おはよう〜」




伊「おはようございま〜す...っ」





「体調はいかがですかっ」




伊「いい感じです...っ」






ふにゃりと笑ってピースを返してくれる慧。




毎日こんな感じ。






でもその日は違った。







「慧〜...慧?」






伊「ん...はぁ...っA...っおはよ...けほっ...」





「苦しいの?ナースコール押した?」







聞くと、ふるふると首を横に振る。





私は急いでカメラを閉じてナースコールを押し、看護師さんを呼んだ。








処置をしてもらって落ち着いたあと、お医者さんに呼ばれて部屋を出た。







医「外泊についてですが...もう厳しいでしょう」





「そんな...何とかなりませんか...!?2日だけでいいんです!」






医「ギリギリまで様子は見てみますが、回復の見込みがないのでなんとも...」









そんな...。結婚式できないの...?

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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 伊野尾慧 , 病系
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作者名:志乃 | 作成日時:2021年4月27日 10時

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