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1週間後、検査結果を伝えに先生が病室に来た。
医「検査の結果ですが...」
声色と表情でなんとなく察してしまう。
慧はぐったりしたまま静かに涙を流した。
こんなに頑張ったのに。
伊「なんでだろうね...」
震えた声で慧が言う。
伊「なんで俺なんだろう...俺が何かしたかなあ...っ」
「慧はすごく頑張ってるよ」
伊「じゃあなんで...っう...っ」
薬の副作用がまだ残ってて、効果がなかったと知らされたのにまた苦しめられる。
なんで私は何も出来ないんだろう。
苦しそうな慧を目の前にしても、背中をさすることしかできない。
「私が代わってあげられたらよかったのに...っごめんね...慧...っ」
伊「はあ...謝らないで...っ俺...死なないから...っん...っｵｴ...ｯ」
慧はそう言うけど、やっぱり涙は止まらなかった。
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作者名：志乃 | 作成日時：2021年4月27日 10時
