神様は綺麗な花を摘む。2 (ページ1)

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今日はいたジャンの収録の見学に行く日。

慧はスタジオの端っこで見させてもらう。

久しぶりにメンバーに会えるって、昨日からずっとうきうきしててかわいい。

元気になっててよかった。

スタジオに着いて楽屋に入ると、メンバーが駆け寄ってきた。

有「伊野ちゃん久しぶり！」

知「忙しくてお見舞い行けなくてごめんね...」

伊「いいんだよお、全然元気だし！」

そう言って慧は肩をぐるぐる回した。

たまにお見舞い来てくれる時すっごい嬉しそうなのどこの誰だっけ？って言いたくなるけど。

メンバーに囲まれて、最近で一番幸せそう。

山「待ってAちゃん！」

「え、何！？」

急に声を上げた山田くんに心臓が跳ね上がる。

目を見開いている山田くんの目線の先は...私の指だ。

山「指輪、前してなかったよね？...もしかして伊野尾ちゃんプロポーズしたの！？」

ぼんっと音が聞こえそうなほど慧の顔が真っ赤になった。

ほんとだー！とメンバーが騒ぎ出す。

髙「どうなのAちゃん？プロポーズされたの？」

「ん...まあ...」

中「どんな風に！？」

どんな風って...。

伊「どんなも何も普通だよ」

ねえ？と同意を求められ、慌てて頷く。

中「再現してよ！」

有「いーねー！見たい見たい！」

伊「は！？やだし！」

必死に慧が抗議していると、コンコンと部屋のドアがノックされた。

スタッフ「Hey! Say! JUMPさんスタンバイお願いします」

伊「ほら、早く行けよ」

中「あーあ、つまんないの」

有「あとで見せてもらうからな！」

伊「見せねえよばーか！」

暴言を吐きながらも慧はすごく嬉しそうで。

...好きだなあ、Hey! Say! JUMPのこういう空気。