ふたり。新生活8【in×ym】

・ ページ26

『だから今はちゃんと治して...治ったら、サポートよろしくお願いします』






深々と頭を下げられる。



俺は慌てて頭を上げるように言った。





ほんっと真面目なんだから...。







「分かったよ。ていうか、治ってない間もサポートさせてよ！知念とかにも手伝ってもらってさ」




『ほ、ほんとに...っ？』






笑って頷くと、裕翔の目から涙がぼろぼろとこぼれ始めた。





「え、え、どうしたの、裕翔」






『大ちゃん...っ人が変わったみたいで...っこれから1人で向き合わないといけないって...っ思ってたから...っ』





かなり1人で抱え込んでたんだな...。




そりゃそうだ。大ちゃんが赤ちゃんを見て暴れるなんて俺には想像がつかないし...。






あんなに優しい大ちゃんが...。








「ねえ、裕翔」





涙で濡れた裕翔の目を真っ直ぐ見つめる。







「今日、大ちゃんに会いに行ってもいいかな」








そう言うと、裕翔の顔がぱあっと輝いた。

・→←ym

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す