ふたり。-Another Story- 2

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大ちゃんと楓が退院した後は、俺が率先して育児をした。






大ちゃんはまだ精神的に不安定な部分があるし、そもそも、こうなってしまったのは俺のせいだし。








「楓〜おはよう。オムツ替えようね」




『俺やるよ』




「大ちゃんはまだ寝てていいよ。仕事まで時間あるでしょ？」





『でも、俺がやりたい』








真っ直ぐな目で見つめられて、俺は頷いて楓を大ちゃんに任せた。





大ちゃんは唾を飲んで、震える手を楓のロンパースに伸ばした。








ぷち、ぷち、とボタンを外していく。








『あぅ...』





『ﾋﾞｸｯ...))大丈夫だよ、楓...っ』








大ちゃんが無理やり口角を上げて、オムツを交換し始めた。





普通の人の2倍くらい時間をかけて、やっとオムツ交換が終わった。






『はぁ...』




「よく頑張ったね」






『でも...いつまでもこのままじゃだめだよ...。ライブまでにちゃんとする』







「ゆっくりでいいからね」








言うと、大ちゃんはぽろんと涙を流した。




指で拭ってそっと抱きしめる。







「傷つけて、本当にごめん」









『...ううん。傷ついてなんかないよ。







...俺、幸せだから』









もう絶対傷つけない。





3人で幸せな家族になるんだ。









ゆとありのお話 終

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