ふたり。-Another Story- 2

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あれから半年ほどが経った。





最初こそろくに口もきかないくらいブチ切れていた俺だけど、半年経っても体調に変化はなく、お腹も大きくならないから、結果オーライで許してあげた。







『大ちゃんどうしたのこのお肉』




裕翔が俺のお腹をつまんで言った。





「え、やっぱ俺太った！？太ったよね！？」




『いや冗談のつもりだったのに笑...まあ、前よりは、太ったかも？』





「ファンの子にも言われてんの！あージム行かなきゃだなあ...」







エゴサすると、"大ちゃんお腹あたり太ったよね"とか、"腹筋全然なくて笑った"とか。





Tarzanの時の体型取り戻したいよ〜！








そんな時。





「うぅ〜...ふぅ...」




『どうしたの、痛いの？』





ベッドに横になってお腹を摩っていると、裕翔が横に座ってきた。








「んー...なんか、ガス溜まってる感じ...張ってるんだよね...ぎゅるってたまにガスが動いてる感じもするんだけど、整腸剤とか飲んでも治んなくて」






お腹を押してガスを出そうと試みるも、ずっと張ってて治らない。




病院行く時間もないし、そもそもこんな理由で病院行っていいものなのか...。







『カチカチだね、こんななるもん？』




「分かんない...病気だったらどうしよう...！」





『痛かったら早めに病院行きなね』




「うん...」









今思うと、この時ちゃんと病院に行っておけばよかったんだ。




だって、ガスが動く感覚は胎動だったし、お腹が張ってるのは疲れからだったって、お医者さんに言われたから。








この時に分かっていれば俺も心の準備できてたんだろうな。

・→←・※裏あり

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