[刀剣乱舞] (ページ1)

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一つページ1

No side

学校の帰り道、俯きながら歩みを進めてると、ふと、小さな野良猫が視界の隅に映った。

少し薄汚れてるが、白い子猫がこちらをじっと見つめていた。

すると、踵を翻し先へ進む。一度止まり、振り返るとまた先へ進む。

？「...来て、欲しい、の？」ﾎﾞｿｯ

そう呟いて、子猫の後を追った。

着いたところは、木が生い茂る道を進んだ先にある小さな泉だった。

碧く透明なその泉の色彩は、少女の持つ瞳と似ていた。

？「...綺麗、だ、ね。」

泉の近くでしゃがみ、中を覗き込む。

水面に写る自分の姿が、より汚れているように見える。

服には靴の足跡が付き、腕には痣や擦り傷がある。

じっとしていると、先程の子猫がすぐ隣に座っていた。

少女は泉の水を掬い、子猫の身体に流す。

？「まっし、ろ。」

丁寧に洗っていると、子猫の毛並みは白く綺麗になった。

タオルの汚れてない方を使い拭いてやると子猫は嬉しそうに体を舐め、要が済むと何処かへと走っていってしまった。

少女は視線を自分の腕へと移す。

水で洗えば少しは綺麗になるはず。

けれど少女はそうはせず、しゃがみ込んだまま、じっと泉を見つめているだけだった。

辺りが薄暗くなると、少女はそのまま、着た道を戻っていってしまった。

？？「...ふむやはりあの娘は、」

其れを一柱が見ていたとは、少女は知らなかった。

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