恋慕 ページ3
「んんぅ……」
「ほれ、狐々…朝じゃぞ」
「兄上…おはようございます」
散々泣いた所為で目が凄く腫れている
「…温かい手拭いと濡れた冷たい手拭いあるから少しでも目の腫れを引かせておけ」
「はい…」
兄上から手拭いを受取れば温めれば冷やしてを繰り返すそうしてふと昨日兄上が言っていた言葉を思い出せば私の口から言葉の羅列が紡ぎ出される
「兄上……私は兄上に許されるはずのない気持ちを持っております……とても好いております…兄上が今此処に居てくださる事が何よりも嬉しいです…しかしながら私と兄上は兄妹……恋仲になりたいと願っても叶わぬのです……」
「狐々……」
「兄上に愛でられるのは心地が良かったです。そして、他の者を出し抜いているという優越感もありました。」
優越感。そう、前までは敗北感 疎外感があった。粟田口の子らが一期一振さんに甘えて仲睦まじくしているのを見ると羨ましいと思ってしまう、そんな私がいた
「狐々、これからは共に居よう…絶対に離さぬ。手放す事などせぬ。」
「兄上……」
これは、少し舞い上がってもいいのかな…兄上が私の事を好いて、愛おしく思ってくれていると
「狐々…私と兄妹の壁を越え、恋仲にならんか。」
「そのお言葉をお待ちしておりました…」
思わず飛びつくと優しく受け止めてくれる兄上きっと優しく微笑んでくれているだろう。兄と妹という壁はきっと、私達付喪神には通用しないのかもしれない。少しぐらい人の子の様に、愛し愛されてもいいのかな…
「様々なものから守ってやるが、お主の刀の本分を忘れさせぬ様に出陣時は己の身は己で守り、ぬしさまも守るのじゃぞ。」
「兄上の言うことであれば、個人的に全て聞き入れます。」
刀としての本分を忘れ怠けた時には長谷部さんに喝を入れて貰おう。私は命のやり取りで怠ける事などけしてしない…この世界でやることをしっかり終えた最後には兄上と共にある事だけを願う。
少しだけ、心も体も強くなれた気がした。
少しお話 ※飛ばしても構いません。→←兄の愛情※刀×刀で口吸い(キス)表現有り
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桃莉(プロフ) - それでも夢腐女子をこじらせてるので新しいアカウントの方で続けさせていただきます。この小説をご贔屓していただき誠にありがとうございます。 (2018年6月30日 14時) (レス) id: 70d3084f1d (このIDを非表示/違反報告)
桃莉(プロフ) - デュラララの夢小説、DIABOLIKLOVERSの夢小説、そして未公開の小説を皆様にお届けできなくなったことに深くお詫び申し上げます。占ツクを始めたのが小学五年生位で、長い間やらせて頂きました。今は高校三年生という身で昔の作品を見れば爆発したくなりますが (2018年6月30日 14時) (レス) id: 70d3084f1d (このIDを非表示/違反報告)
桃莉(プロフ) - ○大事なお知らせ○ こちらをご覧の皆様お久しぶりです。蒼翡翠です。私馬鹿なことに携帯を壊し機種変し、ログイン使用としたところでパスワードを忘れてしまい新しくアカウント作り直しました、私が書いた作品たちは更新することが出来なくなりました。 (2018年6月30日 14時) (レス) id: 70d3084f1d (このIDを非表示/違反報告)
minede(プロフ) - 私も小狐丸が刀剣乱舞の中で1番好きです。 (2016年10月30日 9時) (レス) id: 5012a03519 (このIDを非表示/違反報告)
minede(プロフ) - 面白かったです。続きが気になります(´˘`*) (2016年10月30日 9時) (レス) id: 5012a03519 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼翡翠 | 作成日時:2016年3月16日 17時