主の兄 ※軽い刀主表現の気配を察知 ページ1
「ぬしさま、狐々蜜についてお話があるとお聞きし参りました」
「うん、小狐丸来てくれてありがとう。そう狐々蜜さんについてなんだけど最近狐々蜜さんが闇堕ち寸前になりやすくなってるの。そこでなんだけど政府に一度引き渡すという話題が前の政府との会議で出て来たんだけど、なるべく避けたいの、せっかく三条で兄妹揃ったのにまた引き離す真似はしたくない。だからなるべく一緒にいてあげて欲しい。三日月は第二部隊のレベリングの付き添い、石切丸さんは遠征。岩融は短刀のレベリング。今剣はカンスト短刀と脇差勢で池田屋出陣って事で三条でしいてやる事があるなら内番だけなのは小狐丸だけなんだお願いできるかな?」
きっと、小狐丸なら良い返事をくれる、そう信じてる
「もちろんです。愛おしき妹を支えるのは兄の役目。この小狐が、狐々の側に居ましょう。」
ほら、流石妹思いの優しい兄。
「ありがとう、小狐丸。狐々蜜さんは多分自室にいるよ。」
そう告げれば小狐丸は頭を下げて御礼の言葉を紡ぎ足早に狐々蜜さんの部屋に向かう
「……少しだけ羨ましいな…狐々蜜さん、あんな素敵な兄がいて…」
それと同時に少し昔のことを思い出した。
私の兄は私が小さい頃に交通事故で亡くなった。兄は私を庇ったのだ。
「そういえばもうすぐ……命日…か」
もう兄の体温も声も姿も忘れかけてしまっている。だけど兄の優しさだけは忘れない。
「命日はお墓参りでもしようかな…兄との大切な時間だもんね。」
私は雫…いや、本名は「蓮華」(れんげ)。兄である「斎」(いつき)の事は忘れない。
「斎兄さん…また会いに行くね。」
「主殿、少しよろしいでしょうか?」
この優しい声
「いち兄いいよ、どうぞ」
「失礼いたします。」
そう言って入ってくるいち兄基一期一振
「前を通りかかった際、主殿の独り言を耳に挟んでしまい気になり立ち聞きなる事をしてしまいました……主殿の兄上…斎殿の変わりにならなくとも…頼ってくださってもよろしいのですよ。弟達のようにもっとお気軽に何気ない事でも『いち兄』と呼んで下さっても構いません。」
「いち…兄…」
「なんでしょう?」
その優しく微笑んだ顔が酷く懐かしく思えた。きっと、兄もこんなふうに私に微笑みかけてた。そうに違いない
「っ……兄さん……」
涙が溢れる、彼らは家族だ。
たとえ刀剣という武具でも…私にとったらかけがえの無い家族…狐々蜜さんに認められてて欲しいなぁ…私達は家族だと…
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桃莉(プロフ) - それでも夢腐女子をこじらせてるので新しいアカウントの方で続けさせていただきます。この小説をご贔屓していただき誠にありがとうございます。 (2018年6月30日 14時) (レス) id: 70d3084f1d (このIDを非表示/違反報告)
桃莉(プロフ) - デュラララの夢小説、DIABOLIKLOVERSの夢小説、そして未公開の小説を皆様にお届けできなくなったことに深くお詫び申し上げます。占ツクを始めたのが小学五年生位で、長い間やらせて頂きました。今は高校三年生という身で昔の作品を見れば爆発したくなりますが (2018年6月30日 14時) (レス) id: 70d3084f1d (このIDを非表示/違反報告)
桃莉(プロフ) - ○大事なお知らせ○ こちらをご覧の皆様お久しぶりです。蒼翡翠です。私馬鹿なことに携帯を壊し機種変し、ログイン使用としたところでパスワードを忘れてしまい新しくアカウント作り直しました、私が書いた作品たちは更新することが出来なくなりました。 (2018年6月30日 14時) (レス) id: 70d3084f1d (このIDを非表示/違反報告)
minede(プロフ) - 私も小狐丸が刀剣乱舞の中で1番好きです。 (2016年10月30日 9時) (レス) id: 5012a03519 (このIDを非表示/違反報告)
minede(プロフ) - 面白かったです。続きが気になります(´˘`*) (2016年10月30日 9時) (レス) id: 5012a03519 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼翡翠 | 作成日時:2016年3月16日 17時