52話 ページ6
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【Aside】
火神君と黒ちゃんと共に誠凛高校に到着。
ボールの音が聞こえる体育館へ。
貴「もう誰か居るの？午後からでしょ？」
黒「今日は午前に使う予定があった部活が遠征に行っているので、朝から使えるんですよ」
火「もう全員いると思うぜ」
貴「意欲があるんだね、みんな」
それでも
まあ、設立2年目のバスケ部が東京都予選ベスト4ってだけでも異様だというのはわかるけども。
個々の力なのか、チームの力なのか。それはこれから実際に練習を見るまで明らかではないが。
足りないのだ、力が。高みに近づくためには。
少なくとも【キセキの世代】を倒すと豪語する限りは。
凡人では成し得ない。
圧倒的な差を見せつけられ絶望するだけだ。
秀才では届かない。
かつて【
見せつけられるのは、単純なる力の差。
純粋な才能の差、とでも言うべきなのか。
凡人には超えられない壁がそこに在るのだから。
貴「＿＿＿＿所詮は俺も秀才止まり、か」
小さく呟いたその声に、黒ちゃんが眉間にしわを寄せて俺を見た。
黒「…A君……？」
貴「ん？どうかした？あれっ もしかして黒ちゃん聞こえちゃいけない声が聞こえちゃった感じかな！？」
火「Σそっ そうなのか黒子！？」
黒「………実はそうなんです。火神君を呼ぶ声が…」
少し低めの声でそう言った黒ちゃん。
びくり、火神君の肩が揺れた。
青ざめた顔でこちらを振り向く。
火「………嘘、だよな？…黒子……？」
黒「………耳を澄ましてみてください、火神君」
貴「…ほら、またあの声が…」
火「〜〜〜！？」(声にならない声)
すごい速さで体育館へ駆け込んだ火神君。
あれっ 足怪我してるんだよね？大丈夫？
中から女の人の怒鳴り声が聞こえた。
貴「………ちょっと冗談が過ぎたかな」
黒「いえ、あれくらいで丁度いいですよ」
くすり、笑みを零すと返ってきたのは黒ちゃんの真剣な水色の眼差し。
吸い込まれそうなほど澄んでいて。
…汚いことを何も知らないように純粋で、それでいて全てを見透かしているかのような。
黒「僕は才能なんて関係なしにバスケが好きです。それは君も同じでしょう。その気持ちだけでは駄目ですか？」
＿＿＿＿やっぱり苦手だよ、その瞳。
【Aside end】
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あやの(プロフ) - RiRさん» わああ！更新再開して初めてのコメントいただけてとても嬉しいです（；＿；）ありがとうございます！のんびり更新で申し訳ないですが、楽しんでいただけるように頑張ります（＾Ｏ＾） (2019年10月4日 13時) (
レス) id: 194bfbd275 (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とても面白いお話をありがとうございますm(_ _)m続きがとても気になりますのでぜひ私に続きをお恵みください！更新をお待ちしております (2019年10月1日 18時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 刹那さん» ありがとうございます！２年越しにはなりましたが、のんびりと更新再開していきます（＾Ｏ＾） (2019年6月5日 18時) (レス) id: 194bfbd275 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - とっても面白いです！更新待ってます！ (2017年3月19日 2時) (レス) id: 7c1d45a73f (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 誄さん» わああっ そう言ってもらえると本当に嬉しいです（；＿；）ノロノロ更新ですが続けさせてもらいます！ありがとうございます！ (2016年12月19日 11時) (レス) id: 2ac38d71af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやの | 作成日時：2016年5月12日 21時
