91話 ページ45
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すっかり泣き止んだA。
先ほどまでとは打って変わり、ニコニコと人懐っこい笑みを浮かべている。
赤「じゃあ改めて…俺は赤司征十郎だ」
貴「俺は紺谷A！よろしくね！」
赤「………さっきまでと随分態度が違うな」
明らかに敵意を見せていたAの面影は全くなく。
貴「だって俺らもう友達だもんね！征ちゃん！」
赤「………征ちゃん？」((ゾワァ
歩み寄った赤司が少し引く始末である。
赤父「………随分と個性的だな？」
貴父「………それは褒め言葉か？」
赤母「ふふっ 仲良くなれそうでよかったわ」
貴母「…仲良くなれそうというか、Aが征十郎くんに全力でまとわりつくと思うわ」
その言葉が聞こえたのか、赤司は物凄い勢いでばっと薫の方を振り返る。
赤「………今、なんと？」
貴母「なんでもないわ。ただ、ストーカーで訴えるのは辞めてちょうだいね」
そう言って花のような笑みを咲かせた。
その彼女にそっくりな顔のAは、怒ったように頬を膨らませる。
貴「母さん！俺、ストーカーじゃないから！ただ友達とはいつでも一緒にいたいだけだもん！」
赤「…紺谷君、いつでもってどこからどこまでだい？」
貴「Aでいいよ！んー、まずは征ちゃんの小学校に転入しようかな？そうしたら学校でも一緒だね！」
ひくり、引きつった笑みを浮かべる赤司。
赤父「征十郎のあんな顔を見たのは初めてだ」
貴父「悪いな…迷惑かけると思う…」
貴母「でも本当に…悪気はないから…」
赤母「お友達が増えるのは大歓迎よ。ね、征ちゃん？」
とても嬉しそうに笑みを浮かべる母親。
赤「………そうだね、母さん」
赤司は勿論、そう答える他なかった。
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貴「そしてここから俺と征ちゃんの友情が育まれていったんだよね！どう！？感動的でしょ！！」
ご機嫌にメロンソーダの入ったコップを片手に熱弁をしていたA。
全て話を聞いた��５人��は、ため息をついた。
根「本当に昔からブレねぇな」
黛「途中までは感動的だったけどな」
実「途中までね。最後で台無しだわ」
葉「赤司はよくそれで一緒にいてくれたね」
赤「そうだろう？」
貴「あれっ 征ちゃんいつの間にいたの？」
そこには用事があるからと断ったはずの赤司が。
赤「過去の回想で僕のサイドがあったから来たんだ」
貴「あ、そこは征ちゃんが語ってた設定だもんね」
葉「その話は生々しいからやめね？」
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あやの(プロフ) - RiRさん» わああ！更新再開して初めてのコメントいただけてとても嬉しいです（；＿；）ありがとうございます！のんびり更新で申し訳ないですが、楽しんでいただけるように頑張ります（＾Ｏ＾） (2019年10月4日 13時) (
レス) id: 194bfbd275 (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とても面白いお話をありがとうございますm(_ _)m続きがとても気になりますのでぜひ私に続きをお恵みください！更新をお待ちしております (2019年10月1日 18時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 刹那さん» ありがとうございます！２年越しにはなりましたが、のんびりと更新再開していきます（＾Ｏ＾） (2019年6月5日 18時) (レス) id: 194bfbd275 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - とっても面白いです！更新待ってます！ (2017年3月19日 2時) (レス) id: 7c1d45a73f (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 誄さん» わああっ そう言ってもらえると本当に嬉しいです（；＿；）ノロノロ更新ですが続けさせてもらいます！ありがとうございます！ (2016年12月19日 11時) (レス) id: 2ac38d71af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやの | 作成日時：2016年5月12日 21時
