51話 ページ5
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【黒子side】
火神君とマジバに無料券を貰いに行くと、そこにはA君がいた。
偶然、というわけではなく。
どうやら彼は誠凛に偵察に来たらしい。
誠凛というチームに興味はあるのだろうが、1番興味を引かれてるのは火神君についてだろう。
青峰君には及ばなかったものの、黄瀬君、緑間君の擁するチームを下した、アメリカからの帰国子女。
それは勿論、A君の興味を引くには十分で。
貴「…とりあえずバニラシェイク買ってきていい？」
黒「…相変わらずマイペースですね、君」
変わらない様子の彼に、思わずため息を吐いた。
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手渡されたバニラシェイク。
火神君にはテリヤキチーズバーガーをふたつ。
そして自分にとバニラシェイク、ポテト、チーズバーガーと野菜バーガーを抱えて戻ってきた。
このまま3人で一緒に学校まで行くことに。
…ああ、そういえば方向音痴でしたね、君。
A君がポテトを食べながら僕の方を向いた。
貴「ねっ 誠凛のバスケ部ってどんな人が多いの？」
黒「個性的な方が多いですが…みなさんとても頼れるチームメイトです」
突然の問いに驚きながらも、いつもの降旗君達や先輩達…チームメイトの姿を思い浮かべながら答える。
ふにゃり、頬が緩む。
僕はとてもいい仲間に恵まれた。
貴「ふぅん…その中でも
細められた瞳に、言葉に詰まった。
鼓動が早まり吐く息も浅く、手のひらにはじんわりと汗が。
なんとか平静を装って声を絞り出す。
黒「…何が言いたいんですか」
それしか出てこなかった。
それは図星、という意味で。
………火神君でなくてもよかったのだ。
それこそ、【キセキの世代】と渡り合う力があれば、誰でもよかった。
否、【キセキの世代】と渡り合う力があったからこそ、火神君を選んだのだ。
僕のバスケを、認めさせることのできる
それこそ、僕の影をより濃く、そして活かすことができる人物であれば。彼でなくともよかったのだ。
なんでもわかっているかのような、どこまでも鮮やかな紺の瞳に。
得体の知れない恐怖を感じる。
「冗談だ」と笑い飛ばされ、ほっと息を吐いた。
…本当に冗談だったのかは定かではないが。
＿＿＿＿"この時"の彼の瞳には、まだ慣れない。
【黒子side end】
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あやの(プロフ) - RiRさん» わああ！更新再開して初めてのコメントいただけてとても嬉しいです（；＿；）ありがとうございます！のんびり更新で申し訳ないですが、楽しんでいただけるように頑張ります（＾Ｏ＾） (2019年10月4日 13時) (
レス) id: 194bfbd275 (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とても面白いお話をありがとうございますm(_ _)m続きがとても気になりますのでぜひ私に続きをお恵みください！更新をお待ちしております (2019年10月1日 18時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 刹那さん» ありがとうございます！２年越しにはなりましたが、のんびりと更新再開していきます（＾Ｏ＾） (2019年6月5日 18時) (レス) id: 194bfbd275 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - とっても面白いです！更新待ってます！ (2017年3月19日 2時) (レス) id: 7c1d45a73f (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 誄さん» わああっ そう言ってもらえると本当に嬉しいです（；＿；）ノロノロ更新ですが続けさせてもらいます！ありがとうございます！ (2016年12月19日 11時) (レス) id: 2ac38d71af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやの | 作成日時：2016年5月12日 21時
