86話 ページ40
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赤「………楽しいかい、A」
貴「え、それはみんなで準備してることに対して？それとも俺の女装に対して？」
クラスで文化祭の準備中、赤司とAは手を休めて端に座っている。
担任からの差し入れのジュースを片手に、ガヤガヤと楽しそうなクラスメイトたちを眺めていた。
赤「僕は新しい趣味に口を出すつもりはないから」
貴「いや新しい趣味でもないし、そうだとしても何で受け入れようとしてんの？」
赤「スカートよりパンツの方が似合うと思うよ」
貴「あれっ 口説かれてる？」
Aが女装をしているのは、明日行われる「男女逆転ミスコン」に出場するからである。
各クラスから１名ずつ選出する決まりがあり、Aか駆り出されることに。
赤「その服装で
貴「残念だったね！中身はスパッツ！男物か女物のパンツかと思った！？逆にスパッツの方が雰囲気でない！！？」
スカートの端を持ち上げて「そんなとこ見てたの？征ちゃんのえっち！」と言うAの顔スレスレをハサミが通過する。
顔の薄皮が裂けたようだが、そこに触れても血は出ていない。
Aはチラリと周りを確認するが、今のやり取りは誰も見ていないようで。
貴「危ないなあ。それ普通に凶器だからね？キレやすい癖どうにかしなよ〜」
赤「キレやすいのはAだろう？そもそもお前がそういう態度を取らなければいい話だ」
貴「え〜しかも誰も見てない時にやるとか悪質」
ハサミを向けられ、傷つけられたというのにヘラヘラと笑うA。
赤司はそれを怪訝そうに見る。
赤「………Aはなんで怒らないんだい？」
貴「怒ると思ってやってんならやめてくれない？」
怒らなくても恐怖するなり反応があるはずなのに、と赤司は続ける。
赤司がハサミを向けたとしても、Aがそのような感情を浮かべることはなかった。
＿＿＿＿ソレでAを傷付けたのだとしても。
貴「征ちゃんを煽ってるって自覚あるから悪いの俺だし、当てる気ないことくらいわかってるよ。というか俺を他の人たちと一緒にしないで。何を心配してるのかは知らないけどさ」
ふわり、優しく微笑んで。
貴「俺は征ちゃんから離れてなんかやんないよ」
赤「………女装したままで言われてもな」
貴「ちょっと！ここ感動するとこだから！」
男女逆転ミスコンは圧倒的票数でAが優勝した。
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あやの(プロフ) - RiRさん» わああ！更新再開して初めてのコメントいただけてとても嬉しいです（；＿；）ありがとうございます！のんびり更新で申し訳ないですが、楽しんでいただけるように頑張ります（＾Ｏ＾） (2019年10月4日 13時) (
レス) id: 194bfbd275 (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とても面白いお話をありがとうございますm(_ _)m続きがとても気になりますのでぜひ私に続きをお恵みください！更新をお待ちしております (2019年10月1日 18時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 刹那さん» ありがとうございます！２年越しにはなりましたが、のんびりと更新再開していきます（＾Ｏ＾） (2019年6月5日 18時) (レス) id: 194bfbd275 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - とっても面白いです！更新待ってます！ (2017年3月19日 2時) (レス) id: 7c1d45a73f (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 誄さん» わああっ そう言ってもらえると本当に嬉しいです（；＿；）ノロノロ更新ですが続けさせてもらいます！ありがとうございます！ (2016年12月19日 11時) (レス) id: 2ac38d71af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやの | 作成日時：2016年5月12日 21時
