82話 ページ36
.
【Aside】
焼肉後、コンビニでアイスを買った。イチゴ味おいしい。
それを食べながら、暗くなった道をみんなで歩く。
黄「なんか中学の頃に戻ったみたいっスね〜！」
紫「そうだね〜あ、赤ちん、ひと口ちょーだい」
赤「ああ。敦のアイスもひと口もらえるかい？」
青「赤司ってなんだかんだ紫原に甘いよな」
貴「俺にもその甘さ分けて欲しいね」
中学の頃は、部活帰りによくアイスを食べながら並んで帰っていた。
そのことを思い出しながら、笑顔が溢れる。会話も自然と弾んだ。
黒ちゃんと真太君がいないの寂しいなあ。
あ、ついでに祥ちゃんも。仲間外れ可哀想だし。
いたらいたで涼ちゃんと喧嘩しそうだけど。
その喧嘩を仲裁するのも、あえて煽るのも楽しそうだなあなんて考えて、クスリと笑った。
貴「次にみんなで会えるのは
赤「そうだが、Aにはまた直前に偵察に行ってもらうよ」
貴「え、嬉しいんだけどそれみんなの前で言っちゃう？全員の学校が偵察対象なんだけど？」
偵察を嫌がる学校だってあるんだから、場合によっては生徒に扮して潜り込むこともある。
あ、不法侵入とか言わないでね。そんなこと言われたらこの小説だいぶ序盤の方で終わりだから((
そのやりとりを聞いていた涼ちゃんがケラケラと笑う。
黄「Aっち偵察のために泊まらせろって言うじゃないっスか。隠れる気がなさすぎでしょ」
ちょっとイラっとして涼ちゃんを睨めば、「ヒッ」と短い悲鳴が聞こえて大人しくなった。犬みたい。
その横で征ちゃんが愉しそうに口元を歪めていた。
………従順な犬好きだもんね。
紫「え〜Aちん、黄瀬ちんの所に泊まったの？俺の所には泊まってくれなかったじゃん」
青「俺んとこにも泊まってったぞ。泊まらせてくれた礼だって、夜メシも朝メシも作ってたな」
「ずるい」と言う敦君のことをアイスをあげて宥めつつ、次は泊まることを約束する。
貴「(………幸せだなあ)」
次の約束をできる存在がいる。
みんな当たり前のように隣にいてくれる。
それは家族だったり、友達だったり、恋人だっ…俺、恋人いなかったわ。
最近昔のこと思い出したからか、女々しいなあ。
でも、感謝とかは伝えられるときに伝えないとね。
貴「俺、みんなと友達になれてよかった」
みんなに突然気持ち悪いって言われた。酷い。
【Aside end】
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 494人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやの(プロフ) - RiRさん» わああ！更新再開して初めてのコメントいただけてとても嬉しいです（；＿；）ありがとうございます！のんびり更新で申し訳ないですが、楽しんでいただけるように頑張ります（＾Ｏ＾） (2019年10月4日 13時) (
レス) id: 194bfbd275 (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とても面白いお話をありがとうございますm(_ _)m続きがとても気になりますのでぜひ私に続きをお恵みください！更新をお待ちしております (2019年10月1日 18時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 刹那さん» ありがとうございます！２年越しにはなりましたが、のんびりと更新再開していきます（＾Ｏ＾） (2019年6月5日 18時) (レス) id: 194bfbd275 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - とっても面白いです！更新待ってます！ (2017年3月19日 2時) (レス) id: 7c1d45a73f (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 誄さん» わああっ そう言ってもらえると本当に嬉しいです（；＿；）ノロノロ更新ですが続けさせてもらいます！ありがとうございます！ (2016年12月19日 11時) (レス) id: 2ac38d71af (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あやの | 作成日時：2016年5月12日 21時
