79話 ページ33
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灼熱の体育館。
バッシュのスキール音、ドリブルの音、ボールがネットを揺らす音、割れんばかりの声援。
顔を覆ってしまい、前を見れない者もいる。
もはや雄叫びにも似たそれらを、全てを背負って。
＿＿＿＿カウントダウンが、始まる。
「「「３…２…１…！！」」」
((ビッビー！！
試合終了のブザーが、鳴り響いた。
それと同時に舞う、金色の紙吹雪。
ベンチメンバーたちが、コートで戦っていた５人に雪崩れ込む。
その様子を、赤司とAはベンチから見つめていた。
貴「優勝しちゃったね…実感ないから感動もできないんだけど」
赤「僕らは出ていないからな」
貴「俺は出たかったけどね！征ちゃんがダメだって言ったんじゃん！酷い！」
【洛山高校
ＩＨ決勝戦は洛山ｖｓ桐皇学園。
両校とも【キセキの世代】を獲得したものの、彼らがコートでプレイすることはなかった。
【キセキの世代】を擁する学校同士で対戦し、実際に出場したのは海常ｖｓ桐皇学園の試合のみである。
黄瀬と青峰がぶつかり合う、凄ましい熱戦だった。
貴「………大ちゃんすんごい目でこっち見てるよ」
赤「怪我のせいで出られなかったというのもあるだろうが…僕らが出なかったからだろうね」
貴「俺が出られなかったのは征ちゃんのせいだけどね！！」
赤「まだ引きずっていたのか？」
貴「逆になんて引きずらないと思ってんの？」
Aはため息をひとつ吐き、もう包帯の外れている手首をぷらぷらと振る。
捻挫したそれは全快したものの、一度出るなと言った赤司の言葉が覆るはずもなく。
貴「
赤「冬にはそれが実現する」
貴「半年後でしょ？待つの好きじゃないんだけど」
赤司は桐皇学園の監督に挨拶をしにベンチを離れる。
Aはその背中を哀しそうに見つめていた。
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『征十郎…今、��どっち��なの？』
『………A…��俺��は、』
『………安心して。俺は変わらないから』
『俺は、このまま��アイツ��に呑み込まれてしまうのかもしれない。それでも、』
『＿＿＿＿それでも、待っていてくれるか？』
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もう２年ほど前になるであろう、その会話。
Aは、あの頃と変わらぬ笑みを浮かべて。
貴「待つのは好きじゃないけど、得意だもんね」
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あやの(プロフ) - RiRさん» わああ！更新再開して初めてのコメントいただけてとても嬉しいです（；＿；）ありがとうございます！のんびり更新で申し訳ないですが、楽しんでいただけるように頑張ります（＾Ｏ＾） (2019年10月4日 13時) (
レス) id: 194bfbd275 (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とても面白いお話をありがとうございますm(_ _)m続きがとても気になりますのでぜひ私に続きをお恵みください！更新をお待ちしております (2019年10月1日 18時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 刹那さん» ありがとうございます！２年越しにはなりましたが、のんびりと更新再開していきます（＾Ｏ＾） (2019年6月5日 18時) (レス) id: 194bfbd275 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - とっても面白いです！更新待ってます！ (2017年3月19日 2時) (レス) id: 7c1d45a73f (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 誄さん» わああっ そう言ってもらえると本当に嬉しいです（；＿；）ノロノロ更新ですが続けさせてもらいます！ありがとうございます！ (2016年12月19日 11時) (レス) id: 2ac38d71af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやの | 作成日時：2016年5月12日 21時
