49話 ページ3
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【火神side】
黒子が声をかけたそいつは、
貴「久しぶりだね、黒ちゃん！
………そしてはじめまして、火神大我君」
さらり、俺の名前を口から出した。
知らない奴が俺の名前を知っていたら、そりゃ「なんだコイツ」と思うわけで。
火「お前、なんで俺の名前知ってんだ？」
貴「それはこう…ごにょごにょと」
火「Σめちゃくちゃ怪しいな！！」
結局、なぜ俺の名前を知っていたか聞けぬまま、黒子が俺とA…？ってやつの間に割って入るように立った。
………あっぶね、黒子いるの忘れかけてた←
黒「火神君、僕より先にA君と話さないでくださいよ。お久しぶりですね、A君」
そう言ってムスッとした顔を浮かべる黒子。
…苗字わからねぇからAでいいか。
Aは、ぱあっと表情を明るくして、にこにこと笑顔を浮かべた。
貴「あははっ 黒ちゃんほんとに久しぶりだねー！」
黒「はい。元気そうで何よりです」
黒子の知り合いってことはバスケ関係か？
もしかして【キセキの世代】…？
すっとAに目を向けるが、顔には変わらず笑みが貼り付けられていて。
黄瀬や緑間、青峰から感じるような強者のにおいはなにもなく。
だからといってにおいがあるわけでもない。
黒子と同じ"無臭"だ。
程よく筋肉は付いているものの、身体は小さく細く、黄瀬などに比べると頼りないもので。
………ただの中学時代の友達か？
黒「今日は偵察ですか？」
貴「うん、そんなとこかな」
いや、どうやらバスケ関係らしい。
偵察というと桐皇の桃井しか思いつかないが。
特に強い奴のにおいもしねぇし、男子マネージャーかもしれない。
貴「新設校にしてあの古豪秀徳に勝ったんだもんね、そりゃ偵察したくなるよ。
俺のそんな想像は、細められた紅の瞳に、間違えだったと思い知らされた。
貴「………大型ルーキーなんかは特に、ね？」
ぶわり、俺の背筋を駆け巡る悪寒。
刹那、ぞわり、突き抜けたのは"強者のにおい"。
そのにおいの濃さに、俺は思わず後ずさった。
火「さっきまでなにも感じなかったのに…今、俺を見た瞬間。…とびきり強い奴のにおいがしやがった」
「お前何者だ」と問えば、にこりと整った笑みが返ってきて。
瞬間、また"無臭"に戻ったそいつを。
俺は睨みつけた。
【火神side end】
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あやの(プロフ) - RiRさん» わああ！更新再開して初めてのコメントいただけてとても嬉しいです（；＿；）ありがとうございます！のんびり更新で申し訳ないですが、楽しんでいただけるように頑張ります（＾Ｏ＾） (2019年10月4日 13時) (
レス) id: 194bfbd275 (このIDを非表示/違反報告)
RiR - とても面白いお話をありがとうございますm(_ _)m続きがとても気になりますのでぜひ私に続きをお恵みください！更新をお待ちしております (2019年10月1日 18時) (レス) id: 6882897af8 (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 刹那さん» ありがとうございます！２年越しにはなりましたが、のんびりと更新再開していきます（＾Ｏ＾） (2019年6月5日 18時) (レス) id: 194bfbd275 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - とっても面白いです！更新待ってます！ (2017年3月19日 2時) (レス) id: 7c1d45a73f (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 誄さん» わああっ そう言ってもらえると本当に嬉しいです（；＿；）ノロノロ更新ですが続けさせてもらいます！ありがとうございます！ (2016年12月19日 11時) (レス) id: 2ac38d71af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやの | 作成日時：2016年5月12日 21時
