【黒バス】孤高の君に忠誠を【洛山】

44話 ページ46

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【Aside】



大ちゃんの家を出てから電車に乗って秀徳へ。

秀徳高校…全国常連の古豪。







【キセキの世代】No.1シューター

緑間真太郎を獲得した強豪校だ。







貴「…さて、と」



堂々と校門から入る。今の俺の服装は秀徳高校の学ランだ。

次に秀徳行に偵察行くんだって言ったらさっちゃんがくれたんだよね。

…ちょっと怖かったからどうやって手に入れたかは聞かなかったけど←



体育館の2階ギャラリーへ。

扉が開けてあったので注目を浴びることなく入れた。

監督さんの話の最中らしく、誰もこちらを向いている人はいない。



「………？」

貴「(黒髪の彼、こっちに気づいた…？)」



黒髪センター分けの彼だけが俺に気づいたらしく、ピクリと反応してこちらを向く。

人差し指を唇に当てて「静かに」とポーズを取ると指で丸を作ってニカッと笑ってくれた。



…なるほど。



貴「彼が【鷹の目(ホークアイ)】を持つPG(ポイントガード)…」



中学の頃に戦ったことあるよね、高尾和成君。

覚えてるよ、俺は"見たことは忘れられない"から。



…そういえばここ最近は偵察ばかりで昼寝の時間が少なく、おかげで"入ってくる"情報量が膨大だ。

京都に帰ったらしばらくお休みもらおうかなあ。



監督さんの話も終わり開始された練習。

それを見ながら情報をまとめていると、ふと感じた視線。

見ると緑色の彼…緑間真太郎が目を見開き、こちらを見ていた。

隣には驚いた彼を見て笑い転げてる高尾君。



ひらひらと手を振ってやると、メガネのブリッジを指で押し上げて顔をそらしてしまった。



貴「久しぶりに会うのに冷たいなあ、真太君は」



俺は緑間のこと真太君って呼ぶんだよね。

中途半端だなとか言わないでよ？

俺的には「真君」より「真太君」の方が呼びやすいんだよね←





インサイドに全国屈指のC(センター)である大坪さん。

アウトサイドには広範囲3Pシュートが撃てる真太君。

3年である宮地さんと木村さんは勿論完成度が高く。

それをまとめる司令塔の高尾君は鷹の目(ホークアイ)を駆使したゲームメイクを。

強豪校故にベンチ層も厚いわけで。





今年はみんな手強くて困っちゃうね？

征ちゃんは「関係ない。勝てばいいだけだ」とか言うんだろうけど。









＿＿＿＿まあ、征ちゃんの前に立ち塞がるのなら。

誰が相手であろうと、俺はただ道を開くだけだ。









【Aside end】



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