47 クラスメイト ページ48
「雄英の・・・ヒーロー科？」
「そうそう。私転校生って奴だから場所がわからなくて・・・」
転校生の言葉に納得したらしく、男の子は
「俺もヒーロー科だ、1年A組。」
と言った。待って、私相澤さんとか香山さんとか校長からクラス聞いてないんですが
「本当に？私も一年。よろしくね。」
立ち上がってとなりに並ぶ。
男の子なだけあって身長が高い。私もかなり高い方なのに・・・
「私かなり方向音痴で。一緒に行ってもいいかな？」
ああ。と返され一緒に歩く。
格好いいと思う、若しこれでこの行動が修羅場に繋がったら爆笑する。
「ありがと。キャンディ食べる？レモンとピーチ。」
「・・・ありがとな。じゃあ桃。」
遠慮したみたいだけど貰わないほうが悪いと思ったのかもらってくれた。
火傷痕って確定しちゃったけれどもまだ個性の影響って可能性もあるか。
(でもこの火傷のつけ方どっかで・・・)
コロコロと口の中をキャンディが転がる。
桃の味が広がる。
キャンディを食べながら私たちは会話をせず歩く。
小さくなって私が噛み砕いていると
「美味かった。えっと・・・」
「平A。此方こそ道案内ありがとう。」
「美味かった、ありがとう平。」
雄英と思われる大きな建物が見える。
大きい、ビルみたい。
「名前聞いてもいい？」
「轟焦凍」
「ありがとね、轟くん。」
そして私達が門と思われし(セキュリティヤバイ)場所に向かうと
薄汚い寝袋があった。
「・・・轟くん、雄英ってホームレスは門の前にいていいの？」
「いや、多分ホームレスじゃねえと思うぞ。」
じゃあ何なんだろう。
「ホームレスじゃない、俺だ。」
「相澤先生。何やってるんですか？」
「こいつ待ってた。ミッドナイトから家を出た時間は連絡貰ったが随分遅かったな。」
ミッドナイトという名前が出て轟くんが少し驚く。
いや、まァタダの転校生がヒーロー二人と知り合いとかびっくりよね。
「道に迷って轟くんが道案内してくれたんだよ、相澤さん。何で待ってたの？」
「クラスと連絡だ。御前は1年A組、俺が受け持ってるクラスだ。
轟と同じな。」
「おー、凄い偶然。」
「後婆さんのとこに顔出しで礼ぐらい言っとけ。」
「あ、ハイ。分かりましたー。」
寝袋を出てスタスタと歩いていく相澤さん。
「平、知り合い多いな。」
「あ、うん。多いねー。」
轟くんは意外と天然かもしれない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 551人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アヤ(プロフ) - ロンさん» マジですか！？書き直します！ (2018年5月5日 15時) (
レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
ロン - あれ…相澤先生ってミッドナイトに敬語使ってたはずじゃ… (2018年5月5日 15時) (レス) id: 96ff2658c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
