21 生と死と不明 ページ22
私は身震いした後、少しばかり微笑む。
身震いした事に。
自分がたくさんの命を楽しみながら手にかけているのだから返ってくるのは当たり前じゃないか。
死ぬのは怖くないといったら嘘になる。
別に贖罪の気持ちのかけらもない私は死んで償う気なんてない。
悔やんだって生き返らない訳だし。
死ぬより長く生きて沢山殺したい。
だからまァ今まで殺してきた方々には悪いけれども
私は死ぬつもりは毛頭ない。
だから少し身震いしてしまった。
いやァ。あれだ、死ぬのは怖い。
自分という存在が消えてしまうかもしれない恐怖だなんて味わいたくもない。
「其処まで俺を殺したかったか？」
足元から声がして、私は下を向く・・・と
其処にはただ綺麗な床があるだけ・・・ではなかった。
寝袋があった、そして人がいた。
相澤さんとやらがいた。
「勿論。後ちょっとだったのに邪魔が入るからさァ。オールマイトって奴でしょう？
気持ち悪いね。ニヤニヤしてて。」
褐色肌の歯を見せた笑顔。
心底ムカつく顔だと思う。
「気持ち悪い、ね。確かにあの人は良くも悪くも目立つ外見をしている。」
相澤さんが共感してくれる。確かに目立つ外見をしている。
「私はこれからどうなるのかなァ？」
「普通だったら即警察だが、今回ばかりは事情聴取をやる。
素直に言えよ。」
「へぇ・・・」
私は笑いながら相澤さんを見つめる。警察に渡さず独自で事情聴取、ね。
「私が別の何処かから来た可能性がある。とか考えた？」
「戸籍もない、個性ではない可能性あり、見たこともない通帳、使えないカード。
馬鹿げた考えだが今では個性の一言で全てが解決しちまう。
其れがあっても可笑しくはない。」
「そっか、そっかァ！」
察しの良い相澤さん。流石はヒーローと私は感心する。
「じゃァ仮に私がそうだとしたらどうなるの？」
相澤さんは答えなかった。
答えはまだ用意されていないらしい。
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アヤ(プロフ) - ロンさん» マジですか！？書き直します！ (2018年5月5日 15時) (
レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
ロン - あれ…相澤先生ってミッドナイトに敬語使ってたはずじゃ… (2018年5月5日 15時) (レス) id: 96ff2658c5 (このIDを非表示/違反報告)
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