42 上司と心配とヨコハマと ページ43
ヨコハマ、某ポートマフィア本拠地ビルヂング
午後5時
「・・・居ねェじゃねェか！彼奴！」
苛立ちゆえ
廊下の自販機の屑箱を思わず蹴り飛ばしてしまった彼、中原中也。
さり気なくもとに戻している。
殲滅任務後、先に帰った可能性もあると思い本拠地に戻ってきたが執務室にも何処にも居なかった。
(今迄彼奴が仕事以外でなんの連絡もなしに行動することは無かったよなァ？)
仕事以外は何処に行く、何時に帰る、遅れる等をまめに連絡する補佐だった。
仕事でも定時連絡は必ずこなす。
性格はあれだけれども仕事が出来る奴なのは間違いがない。
首領室でポートマフィア首領、森鴎外に報告がてら尋ねると
「今日は私も見ていないねぇ。エリスちゃん、Aちゃん見てない？」
「ちゅーやをお迎えに行ってお仕事してくるって言ったっきり見てないわよ！」
とエリス嬢にすら返された。
(後は・・・芥川と樋口とか黒蜥蜴に会いに行っているか姐さんの所だよなァ。一応駄目元で梶井にも聞いてみるか。)
廊下を歩き一番近い梶井基次郎の研究室(檸檬だらけの檸檬部屋)を尋ねようとする中原中也の前に、見慣れた黒外套の細身の男が現れた。
「おい、芥川。」
「お疲れ様です。」
芥川龍之介。
ポートマフィア首領直属の遊撃隊黒蜥蜴の隊長を務める後輩だ。
(地下牢じゃねえか、芥川が出てきたのは・・・)
地下牢入り口から出てきた芥川を見て一瞬脳裏に
太宰
と言う文字が浮かんだが何事もなかったかのように中原中也は問う。
「芥川、俺の補佐の餓鬼見てねえか？」
「・・・平の事ですか？残念ながら
「助かる。じゃあな。」
逆方向に二人は歩いていく。
(無駄に交友関係広いからな・・・Aの奴。連絡先知ってる奴には電子手紙で連絡を)
ピタリ、と中原の足が止まった。
(待てよ、あの莫迦真逆敵の異能攻撃を受けたとかじゃねえだろうな？
散々殺しまくってるからA一人だけが報復を受けても矛盾しねえし・・・)
「流石に考え過ぎか。」
溜息をついて中原は研究室へと向かう。
強くなろうと必死だった昔の補佐の姿を思い出しながら。
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アヤ(プロフ) - ロンさん» マジですか！？書き直します！ (2018年5月5日 15時) (
レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
ロン - あれ…相澤先生ってミッドナイトに敬語使ってたはずじゃ… (2018年5月5日 15時) (レス) id: 96ff2658c5 (このIDを非表示/違反報告)
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