10 異能力 ページ11
「異能力『平家物語』」
私は呟く。
私は私の異能が大好きだ。これ以上に欲しい異能なんてない・・・と言いたいけれど欲を言えばもっと強い異能が欲しかった。
過去と未来を限定的に体験できる、素敵な異能ではあるけれどいまいち戦闘には向かないのだ、後方支援向きなので私は別の異能が欲しかったなと思う。
先ずは基準の寿命、此れはお兄さんだ。
寿命の基準は生まれてから何年身体が持つか。
基準の年数分、過去と未来に移動できる。限定的に、私が目で見ているものを襲ってくれる。
私の異能が捕縛武器とやらを変化させていく未来へ、風化させていく。
捕縛武器がボロボロと弱り、古びる。
捕縛武器だって、何十年も丈夫でいられるわけがない。
私は古びた部分を小刀で斬って脱出する。
状況が理解できていないのか驚いているお兄さんに一直線に向かい、飛ぶ。
「ざァんねェんっ！」
お兄さんは残っている包帯で私を絡め取ろうとする。
私は避けながら着地、即前方へ。
この間約2秒。
そして叔父さんの腹に右回し蹴りを打ち込む。
「がっ！」
「んっ・・・防御とられちゃった。強いねェお兄さん。」
壁に打ち付けられるおじさんだが、すぐに立ち上がる。
「復帰早くない？」
笑いながら言ってみるけれど、勝てる気しかしない。
相手に捕縛武器はない。私が壊したからだ、そしてまた使われても壊すだけ。
体術なら明らかに私が上だろう、防御も完璧ではなかったし吹っ飛んだ時点で私のほうが上。
何より私のほうが若いし、勝てるわけがない。
「餓鬼、言っとくが・・・」
ヒーロー、意外と弱いな。
余裕を持って私は考える。考えながら男を見る。
一撃食らってまだ起きるタフさは褒めるけど、正直拍子抜けだと思っていたところ
「一芸だけじゃ、ヒーローは務まらん。」
奥の手でもあるのだろうか？と私が盛り上がった時、空を切って銀色が近づいてきた。
投げた？彼奴が？
「ふうん。」
首スレスレに短刀が通る。
隠し持ってたのか。けれど投擲が奥の手ならば
もう反撃はない。
一気に殺るつもりだった私を見て、ヒーローは叫んだ。
「ミッドナイト！」
「しょうが無いわねェっ！」
後ろが響く女の声。振り向くと其処には全身タイツもどきの痴女が。
「え、変・・・た・・・い。」
突如襲われた眠気により、私の瞳は閉じていった。
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アヤ(プロフ) - ロンさん» マジですか！？書き直します！ (2018年5月5日 15時) (
レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
ロン - あれ…相澤先生ってミッドナイトに敬語使ってたはずじゃ… (2018年5月5日 15時) (レス) id: 96ff2658c5 (このIDを非表示/違反報告)
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