【文豪ストレイドッグス】SOS 【 中原中也 】

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まあ意を決して扉を開けると・・・

カオスだった。カオスな光景だった。

まず部屋の隅に中年男性がすみっこぐらしのように体操座りでこの世の終わりのような顔をし瞬き一つせず、人形のようにしている。

しかもどんよりとしたオーラ付きで。

怖い、怖すぎる。本当にあった怖い話だ

対する幼女、少女？まあとにかくお怒りのご様子でたかそうなドレスを取り出してはポイポイと投げまくっている

クレヨンは散らかり、テーブルクロスは床に落ち、蠟燭の火は消えているが床に転がり多少蠟がついている。

ワインは溢れ、ナイフとフォークは体操座りで座る中年男性のそばに転がっている

電灯には皿の破片が乗っており、壁には赤ワインのシミ、床には割れた赤ワインの瓶。

おわかりいただけただろうか？

カオスだった。

「うわっ・・・これは酷いですねぇ。中年男性がすみっこぐらしのようにこの世の終わりのような顔をして体操座りで座っていますよ。
しかも付近には殺そうとばかりにナイフとフォークが投げつけられてますね。」

酷いですねぇとか言いつつ満面の笑みじゃねーか、性格悪いランキングNo. 1

「嗚呼。私はなんて馬鹿なんだろうか。エリスちゃんに嫌われてしまった・・・エリスちゃんが本気で部屋を荒らすくらい嫌われてしまった・・・もう死のうかな。死んでしまおうかな。」

首領は崩れ落ちて、エリス嬢は拗ねてるんだろうという見込みが甘かった。

やばい、本気で首領が死んじまうくらいダメージを受けてる

あんなの見たことねぇ。

「よし、A。なんとかしてエリス嬢の機嫌を直してこい。」

「えぇ。私はあのお怒りの天使ちゃんをまだまだ眺めていた」

「早くしろ。」

まだまだ眺めていたいとか抜かすな、幼女趣味のドSの和服コスプレの性格悪いランキングNo. 1の変人女

「仕方ないですねぇ。この全知全能のA様が片付けてやりますか！敬え、愚民ども！」

やっぱり此奴は連れてこないほうがよかったかもしれない。

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