【文スト】好きです、帽子さん。【中原中也】

「お酒は好きですよ。」 ページ4

「酒、好きなんすか？」


少しぶっきらぼうに聞かれたけど話しかけられたことが何だかうれしくて



「最近飲み始めたんですけれど…大好きですね。酒豪みたいで…酔が顔に出ないんです。」





浮かれてしまったのは、一人酒が寂しかったからかもしれない。




「へぇ…先刻はすいません。」




「え？いやいや、私がみていたのが悪かったですし…こちらこそすいません。」





本当に五分くらいの少しの会話で。





そこからはまた一人酒に戻った。






だから、声はあまり覚えていないんだ。




でも



いつの間にか帽子さん、隣で酔いつぶれていてさ…




寝顔？が見えたんだ。





凄く、格好いいなって思った。





もっと話したいって思った。

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