31 悪役ヒーロー ページ32
古びた雰囲気を作り出している喫茶店のなかで、彼と向かい合う。不貞腐れている上司に溜め息をつきながら私はアイス珈琲を注文した。
「其れで、一体何が起きてるんですかねェ。私全ッ然知らされてないんですよ？ヒーローも信用できない、情報は回ってこない。中原くんに意地悪する権利有ると思うんですー。」
「はいはい悪かった。」
此方も不貞腐れるふりをして言い返せば適当にあしらわれてしまった。どうやら中原くんは挑発に乗ってくださらないらしい。
「メアドは捨てれるやつで、見たら即消去だなンて凄く警戒してるじゃないですかァ・・・警戒してるの、どっちです？」
お冷の氷をカランコロンと鳴らしながら上司の目を見る。彼等、つまり太宰さんが警戒してるのはヒーローなのかそれとも原因なのか。所長は原因しか警戒してなさそうだが。
「勿論敵の方だ。ヒーロー側は特務課とあの女が何とかするだろ。」
何時もの帽子を店内なので外している中原くんが頬づえをつく。髪が巻き込まれていることは言わないことにした。
「・・・え、特務課？」
「辻村深月。分かンだろ、異能制御が出来てなかった特務課のエージェント。」
「あー、あのお姉さん？此方落ちちゃッてるんです？」
平然と切り返したけれど新情報だらけで混乱している。特務課の辻村深月、殺人探偵の監視役か何かだと資料で見たことがあるような。実物は何か精神攻撃受けたら墜ちそうなおねえさんだったけど。
「らしい。接触したのはヒーロー共だ、殺人探偵も一緒なンだと。今は一応協力関係にある。」
ポートマフィアに戻るまでだけどな、と中原くんは付け足した。と言う事は政府だとかヒーローだとかは辻村さんにお任せしていいんだろうか。
「で、態々メールまで使って手前ェを呼んだのには理由がある。」
そして、中原くんは神妙な顔になった。中原くんの服装は白色のカットソーと黒色のスキニーパンツという何時もの厨二病・・・失礼、格好いいスーツ姿と違う。そんな服で仕事の時の真面目な顔をされたから、思わず身構えた。
「壱、手前ェと会うことで敵の手下を吊る。駄目元の芋づる作戦の餌を増やすため。
弐、手前ェの警告と伝言。」
警告と伝言、其の言葉に私はかみをいじるのをやめ、中原くんの顔を見つめた。
「警告？」
「雄英の林間合宿が襲われる可能性が高い、ッていうのが青鯖の見立てだ。」
どうやら皆さんお楽しみの林間合宿は地獄に変わる可能性があるらしい。
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アヤ(プロフ) - ペンギン太郎さん» ありがとうございます！平ちゃん可愛い、久々に言われました…！無理せずしっかり頑張ります！ (2018年12月27日 18時) (
レス) id: 16b8101627 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン太郎 - すごい！この作品！とても好き！すんごく面白いです！！中也さんがかっこよくって平ちゃんが可愛くて…もう…もう！応援してます！無理しないで頑張ってください！ (2018年12月27日 17時) (レス) id: a451b06430 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - ヒバリさん» ありがとうございます！かっこいいと言っていただけると安心します…かっこよくかけてるか不安になるんですよねー。これからも更新頑張ります！ (2018年12月23日 20時) (レス) id: 16b8101627 (このIDを非表示/違反報告)
ヒバリ - ちゅーやさんちょっとイケメンすぎやしません？アヤさんのちゅーやさんかっこいいです！これからも更新楽しみにしてまふ。 (2018年12月23日 14時) (レス) id: 60878f7a2d (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 本の虫さん» ありがとうございます！完全な個人のプライベートで番外編やってすいません、これからも頑張ります！ (2018年11月6日 0時) (レス) id: 16b8101627 (このIDを非表示/違反報告)
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