09 微睡みの中で d ページ10
「あっがぁ！？ぐぁあ！？」
「飲み物あげたので情報話してくれませんかねェ？」
男の顔にかかったお湯は白い煙を上げながら上へ立ち昇る。
その様子を女性と少年は口をあけて見ていた。
「やってない、じゃなくて情報が欲しいんです。」
「違う！知らない！俺は知らない！」
「はァ。」
今度は水筒の中の熱湯を滑る男の頭からかける。男は先程より大きな悲鳴を上げて椅子の上で暴れ回る。
少女はその様子を蔑んだ目で見ながらおもむろにポケットの中から携帯電話を取り出し、数枚の写真を取った。
「何を・・・」
「あ、いえ。前お父さんが似たようなことをしようとしていたので本当にやってらどうなってたのかなァって興味でやってみました。駄目でした？」
駄目でした？と年相応らしい純粋な笑顔で聞いてくる少女に女性は寒気を感じた。
「駄目ではないが・・・」
「じゃァ次は足を切ったほうがいいんでしょうか？あ、でも止血しないと死んじゃうし・・・カッターナイフで皮膚だけ斬りつけるとかいいですか？
あ、でも中原くん腕とか足とか折れる？こう、べきって。
鋏で目玉突き刺したほうがいいですか？それとも片耳をちぎったほうが？
それより口の中に焼いた鉄片を突っ込んだほうが痛いですかねェ？
いっそ液体窒素をぶっかけるとか、重いものですりつぶすとか・・・。
あ、彫刻刀だァ！これ使いますね！」
喜々とした表情で物騒な武器を手にする少女。
其れはつい最近ポートマフィアに入った者とは思えない順応っぷりであり、異質であり異常だった。
「本当にやってあるかやってないかは問題じゃないんですけど、お仕事なので早めに喋ってもらえると嬉しいかなァって・・・じゃァ右目潰しますね。さーん、にー、いーち。」
「ひっ、ひぃ！？何なんだよお前！」
「ぜろー！」
ブスリ、と男の右目を抉った彫刻刀を赤い液が滴り落ち、絶叫が響き渡る。
「はっ・・・なるほど、のう。こんな幼子、此方側で生きる以外の道はあるまい。」
刺して抉って叩いて殴って。
残酷で残虐な行いを笑顔で行う齢12歳ばかりの少女を見ながら、女性は引きつった笑みを浮かべる。
「尾崎さん全然吐いてくれないんですけど、此れすっごく楽しいです！
もっと苦しませる方法ってありますか？」
無邪気な笑顔で少女は問い
「教えずとも、すでにそなたがやっておる。」
女性は引きつった笑みを抑えながら、優しく微笑んだ。
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アヤ(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます！そろそろ職場体験編に入りますのでご期待ください！ (2018年3月12日 23時) (
レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
椿 - この作品大好きです！いつも楽しみにしています。頑張ってください！ (2018年3月12日 19時) (レス) id: 9b14fd56ac (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - dtabosuさん» ありがとうございます！頑張らせてもらいます！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
dtabosu(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます！頑張ってください(´▽｀*) (2018年3月3日 16時) (レス) id: c216431e1a (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございます！夢主の性格が気に入っていただけるのは本当にありがたいです。こんなブラックな夢主ですがこれからもよろしくお願いします！ (2018年3月3日 11時) (レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
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