40 お節介と優しさは紙一重 ページ41
「え、ええ！？嫌だって体なまってるし人とか最近殺してないからクビとかじゃ」
「おい待て不穏すぎるだろ、というか殺したほうがまずい。此方はヨコハマと違ってもみ消しも聞かないし弱いと言っても異能者もどきがゴロゴロいる。」
中原くんの返答に私はただただ驚く。てっきり私が此方で人も殺さず平和に暮らしていることが弱くなったと捉えられて首にされたのだと思っていた。
だから弱くないですアピールすれば大丈夫？とか思ってたのに。
(・・・中原くんのこと馬鹿みたいとか言っちゃったけど私のほうが馬鹿じゃん！)
思わず額を押さえため息をついた。電話先からは走っているのかガチャガチャと音がする。時折物が倒れるような音もするので路地裏かなにかだろうか。
「手前ェの選択は最適じゃなくても最善ではあったってことにしといてやるよ。」
「何その上から目線ムカつく。」
「お前なァ・・・で、だ。正直お前が学生とか青鯖に聞いて耳を疑ったが」
「は？」
「何か文句あるかよ。」
「ありまくりですけど。」
耳を疑ったがとはなんだ耳を疑ったとは。私だってもともとは義務教育過程の途中だったわけで元学生だしおかしくは無いのに。
「此方で過ごしたほうがお前にとっていいと思った。」
唐突に。中原くんが真相というから理由を切り出した。
「はい？」
「だから此方で過ごしたほうが」
「いや聞き取れたけど意味分かんない。え、何で？私だって人殺しの異常者なわけで・・・」
「殺してねェんだろ？此方に来てから。なら此処で裏社会にも関わらず普通の餓鬼として生きていくこともできるって判断した。」
唖然、もしくは絶句した。真逆あの中原くんが私のためを思ってとか気持ち悪くて罠かと思ってしまう。
「向いてないんだよ手前ェ。指示は無視する、単独行動も多いし自分の危険を顧みないとことかな。」
それは事実。けれどーーー
「向いてないとか関係ない。」
向いているとかむいてないとか関係ない。向いてないなら今から直していけばいい。
「私はポートマフィアの中原中也幹部補佐、平Aですー。絶対辞めねえからなこの脳筋チビ！」
は？という間抜けな声が飛んでくる。私は苛立ちを募らせて拳を握る
「話聞いてたか？」
「聞いててそれですけど？普通って、そんなのいらないし。私は人を殺してる方が」
「阿呆か手前ェは！」
遮るように中原くんが言う。けれど私には、なぜ中原くんが私を気にしているのか分からなかった。
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アヤ(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます！そろそろ職場体験編に入りますのでご期待ください！ (2018年3月12日 23時) (
レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
椿 - この作品大好きです！いつも楽しみにしています。頑張ってください！ (2018年3月12日 19時) (レス) id: 9b14fd56ac (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - dtabosuさん» ありがとうございます！頑張らせてもらいます！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
dtabosu(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます！頑張ってください(´▽｀*) (2018年3月3日 16時) (レス) id: c216431e1a (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございます！夢主の性格が気に入っていただけるのは本当にありがたいです。こんなブラックな夢主ですがこれからもよろしくお願いします！ (2018年3月3日 11時) (レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
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