35 一発逆転 ページ36
勝てないなんて思った時点で負けるんなら、殺せると思い続ければいい。
目の前に広がる爆風を左へ動いて避ける。懐へと飛び出すように、お茶子ちゃんみたいに。
(まァでも・・・・)
「バレバレなんだよクソが！！！」
一度食らった方法でやるのだから爆豪くんみたいなやつが覚えていないはずがない。
そしてお茶子ちゃんと同じように私は爆豪くんに攻撃されて吹っ飛ぶ・・・わけがない
伸ばされた掌、爆発を起こす彼の手のひら。私はそこをめがけて右手を突き出し爆豪くんの手首を掴んで一気に引っ張り地面に倒れる。
「あ？」
私が倒れたことによって爆豪くんも倒れる、その一瞬。
上手くいったと私は微笑みーーーそして頭の真横で爆発が起きる
熱風が直撃して痛い、けれど直接あたったわけではないから最悪火傷か爛れるレベル。
普通の人なら鼓膜が破れるかと思うくらいの音だけれど銃撃戦に比べればまだ静か。
そして何が起こったか理解していない爆豪くんをわたしは予定通りに蹴り飛ばす。
ねらいは肋骨、できれば折れろ。
「がっ」
数メートル先に彼は転がる、私は受け身をしながら地面に落ちる。
「爆豪が吹っ飛んだあああ！？マジで今の一瞬何が起きたんだよおい！イレイザー解説！」
「平が落ちている状態で爆豪の脇腹を蹴った。」
「わけわかんねえよ！」
そんな冷静な解説を悠長に聞いてられないのですぐに飛び起きる。右の髪がチリチリだ、まァあとで異能でも使って戻せばいいや。
「いっ・・・てぇじゃねえかよデカ女ァ！」
気がつけば、目の前に爆豪くんが。
(うわっ)
両手を爆発させてロケットのように加速、人間弾丸だ凄い。
とにかく爆豪くんの爆破を避けなければ、と考えた私は右斜め前に素早く動こうとした
が
「あ」
足が足とぶつかる感覚、走り出そうとした体は空中に浮いて地面へ降下し始める。
(うそ)
ついに爆発が直撃した。
顔面から熱風に呑まれ後方へ飛ぶ。地面に落ちたときに受け身こそとれたものの右腕は火傷、左腕も火傷。
体力はだんだん無くなってきていて、上のジャージもわりとボロボロ。
地面にぶつかった背中は痛い、だけど涙は出てこない。
あゝそう、リタイアしてたらこうはなってないしこうも傷ついてない。でもこんなに傷ついたのが久々で何だか感覚が狂ってくる。
「はっ」
痛む腕も痛む足も
「あははっ！」
なんだかずいぶん懐かしい。
だからもっと傷ませて、彼を倒そう
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アヤ(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます！そろそろ職場体験編に入りますのでご期待ください！ (2018年3月12日 23時) (
レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
椿 - この作品大好きです！いつも楽しみにしています。頑張ってください！ (2018年3月12日 19時) (レス) id: 9b14fd56ac (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - dtabosuさん» ありがとうございます！頑張らせてもらいます！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
dtabosu(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます！頑張ってください(´▽｀*) (2018年3月3日 16時) (レス) id: c216431e1a (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございます！夢主の性格が気に入っていただけるのは本当にありがたいです。こんなブラックな夢主ですがこれからもよろしくお願いします！ (2018年3月3日 11時) (レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
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