03 毒吐く ページ4
「酷いね酷いよ酷いじゃない。女の子には優しくしないとモテないぞう？」
にこにこと、微笑みながら私は彼を見据えながら少し考える
此れは明確なルール違反、でも場合によってはセーフだろう。
「・・・効いてないのか。」
「効いたよ？効いてたよー。ちゃァんと精神操作されちゃいました。」
「無効化個性なんて聞いてないけど。」
「言ってないし無効化じゃないよ？」
「わけがわからん。」
「どもども。」
心操くんが大きめのため息をつき、ボリボリと頭を掻いて皮肉じみたことを口にする
「個性使わないんじゃなかったっけ？」
「えー、でも今は競技中じゃないし？競技中じゃないってことは体育祭中じゃないってことだから大丈夫でしょ。」
「屁理屈って知ってる？」
「虚言も屁理屈もハッタリも時には必要なのだぞ少年。」
心操くんの目の前で両手を合わせ、腰を少し曲げて上目遣いの体制にして私は言う
「まァ、ごめんね？」
(思ってないけど。)
一応の謝罪だ。嘘をついたことになる、のか？グレーゾーンだから一応だ。
けれど私を誘おうとしてくれたのは純粋にありがたい。1年A組とは組みづらいし他のクラスの子たちは仲良しで組むだろうし。
つまり、彼は本気で優勝を目指してる
私と違って。
「でも私が君に従ったままだともっと見限られちゃうから困るんだ。其れって失敗したのと同じだから困るんだ。目的が逸れちゃうから困るんだ。
だから私は君と組む。」
そう締めくくって回転した私は心操くんの前に手を差し伸べた。
「改めまして、4位の平です。優勝目指さないけど予選通過目指して頑張ろー。」
心操くんは数秒ばかり悩んだ。
ｰｰｰそして
「じゃあ、よろしく。」
私の手を取った。
「じゃあそろそろ解いていい？もう精神攻撃しないでよ。」
「精神攻撃っていうかなんというか・・・まぁ、そっちも個性言わないから言わないでおくよ。」
「それが良いね。」
瞬きしていなかった目を瞬きして一瞬解除しまた異能を使う。
信用はしていないけれど信頼はしているので、彼の個性が有用で強いことを私は感じとっている
「精神攻撃系は人間相手だとほぼ最強級だから羨ましいなァ。」
「平のわけわからないのも相当強いと思うんだけど。」
「いや？全然。」
なんだかありえないことを言われたので、私はクスリと笑って返した
「だって殺ろう思えばすぐ殺られちゃうもん。」
私は強くはないから。
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アヤ(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます！そろそろ職場体験編に入りますのでご期待ください！ (2018年3月12日 23時) (
レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
椿 - この作品大好きです！いつも楽しみにしています。頑張ってください！ (2018年3月12日 19時) (レス) id: 9b14fd56ac (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - dtabosuさん» ありがとうございます！頑張らせてもらいます！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
dtabosu(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます！頑張ってください(´▽｀*) (2018年3月3日 16時) (レス) id: c216431e1a (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございます！夢主の性格が気に入っていただけるのは本当にありがたいです。こんなブラックな夢主ですがこれからもよろしくお願いします！ (2018年3月3日 11時) (レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
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