26 へし折れた旗 ページ27
さて、簡単に言えばこれは実力過信の馬鹿女が対して対策も取れずとっさの反応もできずに完敗した話である。
つまりは。
八百万百は常闇踏影に負けたのだった。
(ダッサァ・・・！)
思わず笑いそうになる。だって何、その唖然とした顔。
私が勝ちますからねって一回戦で負けてるじゃないかと笑いたくなるものだ。
ここまで弱かったか、と疑いたくなるくらい。少なくとも音響弾とかならすぐに出せたと思うのだけれど。
その後も沢山試合は行われ、気づけば最終戦。
検査を終えた三奈ちゃんも席につき、八百万も席についている。(ちなみに慰めるという選択肢はない、笑う以外にない。)
そして、不穏すぎる爆豪くんと緑谷大好き乙女、お茶子ちゃんの試合が始まる。
「なぁ、どっちが勝つと思う？」
「俺は爆豪、間違いない。」
「いやでも相手女子だぜ？加減するんじゃねえの？」
「怪我しないといいけどー。」
「流石に殴る蹴るはないよね？」
と各々好き勝手に喋っているが、どれもマイナスイメージばかり。行いの悪さが感じとれます。
「Aちゃんはどっちが勝つと思う？」
「はァ？」
突然話を振られたため思わず苛立ちが声に出たけれど、気を取り直して笑顔を作る。
どちらが勝つか、というのは正直どうでもいいんだけれど。
「爆豪くんでしょ、間違いなく。」
「うーん、でも麗日さんの個性の相性的には触れたらワンちゃんだってありえるし・・・」
「いやいやないないないない。馬鹿なの？緑谷って。」
思わず緑谷に突っ込んだ。緑谷はさっきからブツブツと呟いていてとても煩かったが、言っていることは確かにあってる。
お茶子ちゃんの個性は重力をなくす。
チビ上司と比べれば雑魚の極みだけれども使い方によっては強い個性だとは思う。雑魚の極みだけれど。
けれども。
「普通の女の子がさァ、火傷も怪我も気にせず恐怖も感じず爆撃受けても無視して触りに行けると思う？」
「・・・あー、そりゃ無理だわ。」
「いやいや、流石に加減するだろ！」
「できないのが爆豪。」
「ほんとそれ。」
爆撃、というのは恐ろしい。熱を直に感じる分恐怖だって増すだろう。私はともかく甘たれお花畑お茶子ちゃんには無理がある、というか絶対無理。
(ま、八百万みたいに無様な負け方しないといいけどねェ。)
ちらりと後ろを見ると、八百万は悔しそうに俯いていた。
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アヤ(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます！そろそろ職場体験編に入りますのでご期待ください！ (2018年3月12日 23時) (
レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
椿 - この作品大好きです！いつも楽しみにしています。頑張ってください！ (2018年3月12日 19時) (レス) id: 9b14fd56ac (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - dtabosuさん» ありがとうございます！頑張らせてもらいます！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
dtabosu(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます！頑張ってください(´▽｀*) (2018年3月3日 16時) (レス) id: c216431e1a (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございます！夢主の性格が気に入っていただけるのは本当にありがたいです。こんなブラックな夢主ですがこれからもよろしくお願いします！ (2018年3月3日 11時) (レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
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