25 猫の革を被った虎 ページ26
「あ、平帰ってきた。」
席に戻ると何故かクラスの奴らが立ち上がってこっちを見た。そして
「凄い！Aちゃんすごい強すぎ！」
「マジで何があった！？マジで！！！」
「個性って風化だよね？あれ素の身体能力？」
「胸が揺れていた！」
「ちょっと待って。」
主に峰田、そう思いながら皆をなだめる。興奮しがちなのは子供らしくて五月蝿い事だ、裏社会ではなかなか見れないから余計嫌な気分になる。
かと言って爆豪くんは舌打ちは苛っとしたけれど。
「興奮しすぎでしょ、他人事なのに。」
「でも凄かった！」
「最初押されてると思ってたら大逆転とか熱かったぜ！」
(お前が熱いよ煩いよ黙れよ。)
心の中で毒づくけれど、それで何かが変わるわけでもないから受け流す。
「あー、うん。偶々偶々。」
するとまた爆豪くんが舌打ちした。手前ェ私に怨みでもあるのかしらん・・・自尊心の塊の思考とかわからないから放棄
「芦戸さんは？」
「頭打ったから一応保健室。お婆ちゃんのところに行ってると思うけど。」
「お婆ちゃんって。」
リカバリーガールは婆婆だし何の問題があるのだろうか。婆さんやら婆婆とよばないだけマシだと思ってほしいくらい。
老人は嫌いだ、頭でっかちで固くて自分が正しいと信じている。
些細なことで傷つき被害者部ってことを大きくして、なんて面倒な生き物。
私はそんな生き物に成りたくはない、せめて叔父さんみたいな落ち着いた人に・・・
(・・・あ。)
首領のことを考えて気づいた。最近私は仕事以外で叔父さんに会いに行くことがなかったことに。
仮にも叔父さん、私の恩人であるというのに。
(余計帰らなきゃなァ。)
人を自由に殺せること。人を自由に動かせること。
働く自由、いたぶる自由、酒を飲む自由、お洒落できる自由。
全部あっちにおいて来てしまった、大切な日々。
(帰りたいなァ。)
だから私は、受け取れない。
クビ宣告は受け取らない。
これは私なりの就職アピール、だから余計目立って倒して勝ち進まないと。
「PlusUltra。」
呟いてみた、更に向こうへ。
今までの私の向こうへ、成長した・・・と思いたい。
少なくとも今なら、前のように迷惑はかけないだろうし。
だから戻る、必ず戻る。
ヨコハマに、私は帰ってみせるから。
席に座ってモニターを見た。観客席に姿はない。
「今に見てろー。」
あのチビ、とコソッと言った。
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アヤ(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます！そろそろ職場体験編に入りますのでご期待ください！ (2018年3月12日 23時) (
レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
椿 - この作品大好きです！いつも楽しみにしています。頑張ってください！ (2018年3月12日 19時) (レス) id: 9b14fd56ac (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - dtabosuさん» ありがとうございます！頑張らせてもらいます！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
dtabosu(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます！頑張ってください(´▽｀*) (2018年3月3日 16時) (レス) id: c216431e1a (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございます！夢主の性格が気に入っていただけるのは本当にありがたいです。こんなブラックな夢主ですがこれからもよろしくお願いします！ (2018年3月3日 11時) (レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
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