24 其れは結果論 ページ25
Aちゃんと私の実力は拮抗している。
なぜ私がそんな勘違いをしてしまったのか、と言うのは簡単だ。
実力を隠していた、それだけのことだった。
「三奈ちゃんさ。」
私をマウントポジションで押さえ込み、個性の酸を出せる両手を地面につける形で押さえつけたまま、Aちゃんは笑みを浮かべる
「確かに運動神経いいよ？確かに容赦なく女の子のクラスメイトを殴りに来たのは素直に尊敬しちゃうけど・・・ちょォっと臨機応変ってやつが足りなかったよねェ。」
油断はしてなかったと思う。運動神経がいいのは知ってたし、屋内戦闘訓練で障子を殴ってたこともあった。他の訓練でビルを倒壊させたこともあった(倒壊させたビルは屋内戦闘訓練に使われたビルで、近々工事が入るくらいボロボロだったから風化の個性でかんたんに崩れたんだと思う。)
だから、油断はしてなかった。
Aちゃんがオリエンテーション終了間際から居なくなっていたことはちょっと安心してた、割りと集中して対策とかも考えれたと思う。
風化の個性で風化できるものなんて、コンクリの床くらい。私の酸は風化しようがない。
当たると痛いくらいの濃度にして、遠距離から撃ちまくって。怯んだところで一気に距離をつめてグーパンチ。
もちろん当てる前に舌噛まないでねって言うつもりだったし、試合直前にどのくらいの怪我なら大丈夫なのか博識のやおももにも聞いた。
作戦どうりできた。Aちゃんだって、ギリギリで酸をかわしてるように見えた。
「くぅっ！ふっ！」
「動けないでしょ？全体重かけてるしねー。重いとか言わないでよ？美容体重ちょい下くらいには保ってるからさァ。」
ぜんっぜん、動けない。手首はしっかりコンクリに固定されちゃってるし、酸を出してもコンクリが溶けるだけ。かといってコンクリを全部溶かすのはいくらなんでも無理。
足で蹴るっていっても、足は届かない。完敗、全然駄目。
「残念、怪我させられなかったねェ。」
にっこり笑って、Aちゃんは囁く。すごく悪い笑みだ、でも爆豪の悪人面とも違う。
綺麗で可愛くて、でも恐ろしい。瞳の奥が笑っていない、そんな笑み。
「芦戸さん動ける？」
「・・っあー！悔しい！無理無理こんなの無理！聞いてないって！」
ヤケになって叫ぶ。するとAちゃんはニヤッとして言った。
「言ってないし。」
そこは言われなくても知ってるよ、そう思う。
こうして、私は負けたのだった。
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アヤ(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます！そろそろ職場体験編に入りますのでご期待ください！ (2018年3月12日 23時) (
レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
椿 - この作品大好きです！いつも楽しみにしています。頑張ってください！ (2018年3月12日 19時) (レス) id: 9b14fd56ac (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - dtabosuさん» ありがとうございます！頑張らせてもらいます！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
dtabosu(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます！頑張ってください(´▽｀*) (2018年3月3日 16時) (レス) id: c216431e1a (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございます！夢主の性格が気に入っていただけるのは本当にありがたいです。こんなブラックな夢主ですがこれからもよろしくお願いします！ (2018年3月3日 11時) (レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
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