17 女子という化物 ページ18
良い子は嫌いだ。私が良い子ではないから。
「そういうの本当にうざい、煩いよほんと。何？ぼっち可愛そうだからとかそういうやつ？」
「そういうのじゃなくて」
「本当に？そういう節ないって言い切れる？一人の子にかまってあげてる私優しいでしょとか思ってんじゃ」
「思ってません！」
私の口撃に八百万は初めて、初めて声を荒げた。叫んだ。
「あ・・・」
やってしまったという顔の八百万に私はにやりと笑う。
「何だ、ずっといい子ぶってる娘かと思ってたけどキレることできるじゃん。」
なんで今までキレてこなかったのかな逆に、という言葉は喉の奥に引っ込める。話が進まないから。
「・・・じゃあ、怒ってます。」
「は？」
「八百万百は個人としてAさんにおこってます！」
八百万は叫ぶ、ためていたものを吐き出すように。
「だってずっと嫌いだったならどうして言ってくれなかったんですか？言ってくれたこんな風には・・・」
「私だって最初は多少仲良くしようとかぼっち飯回避しようとか思ってたよ？
でもさァ、根本的にみんなと合わないの。常識が倫理観が欠如してるの、普通じゃなくて異常なんだよ。
捻くれてるんじゃなくて狂ってんの。普通に良い子で普通に優しいやつとは合わない。」
だから私もぶちまけた。思っていたことをぶちまけた。
落ち込んでいる人がいて、私なら無視してしまうその手をヒーローを目指すみんなは取るだろう。
死にそうな人がいて、私なら見殺しにするだろう人をみんなは助けようとするだろう。
日常会話に出てくる思いやりとか優しさとか、そういうのが合わない。
悪口がほとんど無い会話、毎日毎日平和で平凡で飽きてしまうような。
私はそんなくだらない会話して遊ぶために生きてきたんじゃない。
「心配されるとかほんと虫唾が走る。私より弱いくせに。」
人を殺せる勇気も強さも持ち合わせてないくせに。口だけは一丁前で心配しただのほざいちゃって。
「だから嫌いみんな嫌い。そういうことにしてほうっといて」
「尚更だめです！」
「はァ！？」
遮って言われた言葉に思わず大きな声が出た、意味が理解できない
「私は副学級委員長！Aさんの友達としてではなく副学級委員長としてもAさんをクラスに馴染ませてみせます。いいえ、嫌いを好きにさせてみせます！」
「ちょ」
「今度こそ友達になってみせます！」
意気込む八百万に、目を白黒させるしかなかった。
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アヤ(プロフ) - 椿さん» ありがとうございます！そろそろ職場体験編に入りますのでご期待ください！ (2018年3月12日 23時) (
レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
椿 - この作品大好きです！いつも楽しみにしています。頑張ってください！ (2018年3月12日 19時) (レス) id: 9b14fd56ac (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - dtabosuさん» ありがとうございます！頑張らせてもらいます！ (2018年3月3日 23時) (レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
dtabosu(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます！頑張ってください(´▽｀*) (2018年3月3日 16時) (レス) id: c216431e1a (このIDを非表示/違反報告)
アヤ(プロフ) - 瑞稀さん» ありがとうございます！夢主の性格が気に入っていただけるのは本当にありがたいです。こんなブラックな夢主ですがこれからもよろしくお願いします！ (2018年3月3日 11時) (レス) id: aea21ba90e (このIDを非表示/違反報告)
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