diamond国―誰しも表と裏がある編― ページ43
…ページを破いただけだ。
だが、破かれた「者」が、こうして私と話せている。
…「人」と見てしまう。
そのせいで、どうしても「破く」という行為は
「いけない事」のように思えてしまう。
…いや、良い事ではないのだけれど。
「…何か知ってる顔だね。」
シスフェットは私の頬を軽く摘み、ニタ、と笑った。
その笑顔に、僅かな懐かしさを感じた。
彼らの言う通り、初対面ではないということなのだろうか。
…それより。
今は彼らを破った人の話だったか…。
『君達の言うその女性って…』
そこまで言いかけた時。
視界がぐわんと歪んだ。
彼らの顔も歪に変化していって、この空間自体もぐにゃんと重く沈んでいた。
シスフェットか…シキャッドか。
どちらとも言えないような…
或いは、二人が重なった声、とも取れるだろうか。
ぼそりと小さく“待ってるから”と囁く声が聞こえた。
その言葉を認識した瞬間。
私の目に飛び込んできたのは、〈蒼の間〉の天井だった。
6人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あや(プロフ) - 百亜さん» なにがかな?() (2018年5月29日 18時) (レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)
百亜 - あっ、あっ、、ああああ、なんかフラグ← (2018年5月29日 17時) (レス) id: f7d2a26b19 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ^._.^さん» うぇええええあぁぁぁぁありがとうございます!!!!! (2018年5月26日 19時) (レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)
^._.^ - イメージして貰えたことを知ってるって事ですね、僕だったらすごく嬉しくなると思います!…お言葉に甘えて質問させていただきますね^^ (2018年5月26日 19時) (レス) id: f34247d7f4 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ^._.^さん» こちらこそコメントありがとうございます!!!許可をもらったりとかはちゃんとしてあります(聞いてない) キャラクターに質問とかあったら、是非、続編へのリンクのところからきてみてください!! (2018年5月26日 18時) (レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夢幻 錏鵺 x他1人 | 作成日時:2018年4月1日 12時