報告に行く ページ28
『まずは女王陛下に報告をしますか…』
そう言って下の階へと降りた。
玄関の前を通ったとき、ダンダン！と
扉を叩く音がした。
『何事…？』
スケリアは扉へ近づき、耳を澄ませた。
すると、一人の少年の…
それも、よく知っている声が、扉の外から聞こえてきた。
その声は怒りに染まっていた。
『おい!!スケリア、いるんだよね!?
ねえ、ボクはなにか、誤解しているのかもしれないんだ!!!!はやく出てきて!!いるんでしょ!!!!?』
シスフェットだ。
『なぁ!?いないの!!?』
スケリアは黙り込んだ。
なぜか、と聞かれると、それといった理由はない。
ただ、黙っていた方がいいと思ったのだ。
『今日、ボクの屋敷の見張り番が一人亡くなったんだ…。信じたくないよ、でも…』
私は耳を塞いだ。
そしてその場を走り去った。
『何をしているんですか！例え隣国の王子だとしても、勝手に門を通ってはいけませんよ！』
扉を叩き叫び続けたシスフェットは、門前の見張りにより、emerald国へと戻された。
次の日、スケリアは口封じとしてシスフェットを×した。
シスフェットは見てしまったのだ。
スケリアが兵の首と胴を裂くところを。
emerald国の屋敷の警備は綿飴のようにふわふわで、忍び込むのは簡単なことだった。
遺体には、あの花を握らせた。
花を握らせたことによって、シキャッドは、
シスフェットが花を食して亡くなったと思いこんだ。
そしてシキャッドは、自ら花を食し、
命を落とした。
リーキャジルは思い出してしまった。
すべてを知ってしまった。
スケリアを許せない。
許すことはできない。
リーキャジルは、スケリアを刺し×すことにした。
リーキャジルは泣きながら、怒りながら、笑いながら、
何度も何度も、動かなくなったスケリアを刺した。
そして、静かになったスケリアの部屋で、
一人ぽつりと呟いた。
『これで…同罪ね、スケリア』
トゥルーエンド
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あや(プロフ) - 百亜さん» なにがかな？() (2018年5月29日 18時) (
レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)
百亜 - あっ、あっ、、ああああ、なんかフラグ← (2018年5月29日 17時) (レス) id: f7d2a26b19 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ^._.^さん» うぇええええあぁぁぁぁありがとうございます！！！！！ (2018年5月26日 19時) (レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)
^._.^ - イメージして貰えたことを知ってるって事ですね、僕だったらすごく嬉しくなると思います！…お言葉に甘えて質問させていただきますね^^ (2018年5月26日 19時) (レス) id: f34247d7f4 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ^._.^さん» こちらこそコメントありがとうございます！！！許可をもらったりとかはちゃんとしてあります(聞いてない） キャラクターに質問とかあったら、是非、続編へのリンクのところからきてみてください！！ (2018年5月26日 18時) (レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夢幻 錏鵺 x他1人 | 作成日時：2018年4月1日 12時
