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garnet国―希望編― ページ24

『うん…やめとこっか…』
『あ、でも、この花は二人にあげるね!すごく綺麗だから!』
三人は会話を終え、じゃあねー!と手を振ると、それぞれ屋敷へと帰って行く。

自室に入ったと同時にシスフェットは
『…』
まじまじと花を見つめていた。
見えないはずなのに、なにをそんなに…
と、シキャッドは考える。
すると、
『ボク、これ食べてみようかな』
などと言い出した。
シキャッドは目を見開いて、
『やめときなって!!』
と叫んだ。
観賞用の方が絶対いいって!!!!と続けると、シスフェットは
『うん…そっか』
と言って、花をシキャッドに渡す。
シキャッドは花を机に置くと、
“夕飯の用意が出来るよ”と言って、シスフェットの手を引き、下の階へと降りる。
もうすぐ食堂につく、というところで、
シスフェットはこう言った。
『ねぇ。…もしも。もしもだよ?あの花で願いが叶えられたら…、お前は、シキャッドは…
何を願う?』
シキャッドは首を傾げながら、
『わかんないな。』と答えた。
『俺もだよ』
シスフェットはいつになく真剣な顔で、そう言った。

…実のところ、二人の願いは決まっていた。
それは…

“兄(弟)の病気を肩代わりしてでも、治してあげたい。”



その日の夕飯は、いつもと違う味がしたと、二人は言う。
女王曰わく、隣国のgarnet国のメイド…“スケリア”からのおすそ分け、ということだった。

シスフェットは、近所のおばさんかよー!と言って笑っていた。

その次の日。
二人の願いは叶った。
だがその代わり…夕食した前日の記憶をなくしたのだ。

シスフェットの目は、目の前の風景が見えるようになった。
シキャッドの耳は、音を聞き取ることができるようになった。

でもやはり、代償というものは影のようにくっついてくるのだ。

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設定タグ:オリジナル , 宝石 , 長編   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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あや(プロフ) - 百亜さん» なにがかな?() (2018年5月29日 18時) (レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)
百亜 - あっ、あっ、、ああああ、なんかフラグ← (2018年5月29日 17時) (レス) id: f7d2a26b19 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ^._.^さん» うぇええええあぁぁぁぁありがとうございます!!!!! (2018年5月26日 19時) (レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)
^._.^ - イメージして貰えたことを知ってるって事ですね、僕だったらすごく嬉しくなると思います!…お言葉に甘えて質問させていただきますね^^ (2018年5月26日 19時) (レス) id: f34247d7f4 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ^._.^さん» こちらこそコメントありがとうございます!!!許可をもらったりとかはちゃんとしてあります(聞いてない) キャラクターに質問とかあったら、是非、続編へのリンクのところからきてみてください!! (2018年5月26日 18時) (レス) id: be165192c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢幻 錏鵺 x他1人 | 作成日時:2018年4月1日 12時

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