◇パン屋さん ページ9
＊
『はぁ、、、』
當間「これでため息10回目ですよ？
なんかあったんですか？」
バイト先のパン屋さんに着いても、さっきのことが忘れられず思わずため息がでる。
1つ年下のるーくくんに心配されるほど。
るーくくんは、私が働いているパン屋さんの息子で、まだ中学生だけどお店のお手伝いをしている。
俺で良かったら話聞きますよと声をかけてくれて、なんて優しい子なんだと感心する。
『なんでもないよ笑』
これ以上悩んでも仕方がない。
るーくくんに迷惑をかけてはいけないと気持ちを切り替えて元の作業を始める。
當間「…俺ってそんな頼りないですか。」
『え？』
振り返るとシュンとしたるーくくんがいた。
當間「Aちゃん、俺には相談してくれないんですね。」
『いやいやそういうことじゃなくて…』
私はるーくくんのこの目に弱い。
るーくくんに子犬のような目で見つめられたらもう言うしかなくて結局今日あったことを話した。
『私が気づかんうちになんかしちゃったんかなあ…』
當間「そんなことがあったんですね。
…ていうかAちゃんに好きな人おるって知らんかった」
『好きっていうよりかは憧れに近いんやけどな笑
話したことなかったし…』
當間「ふ〜ん、"憧れ"ね、」
文化祭以来の西村くんとの再会は私が思い描いていたものと全然違っていた。
西村くんの軽蔑したような目。
思い出しただけでも心臓がえぐられる。
『でも今日、確実に嫌われてるってはっきりしたし諦めるしかないよな』
當間「…その人もなんか勘違いしてるんじゃないですか？
嫌われるような心当たり何もないんでしょ？」
『うん、なにもしてない
関わったのも初めて
やけど、ダンス部に近づくなって言われたし。』
完全に仲良くなるチャンスはなくなったのだ。
當間「普通理由もなくいきなりそんなこと言わないですもん」
『そうやんなぁ』
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endores hinata(プロフ) - このお話好きです！！！リトかんみんなに好かれるなんて嬉しい世界線ですね！！！！！ (2022年6月8日 18時) (
レス) @page29 id: f5304c49f2 (このIDを非表示/違反報告)
アヤネ(プロフ) - みーこさん» わわ！コメントありがとうございます😭とっても嬉しいです。更新滞り気味ですが頑張ります！ (2022年6月5日 23時) (レス) id: 6efda6cf4e (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - めっちゃ面白いです🥰 続き楽しみにしていますっ！ (2022年4月7日 21時) (レス) @page23 id: 6ddb53715e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいなり | 作成日時：2022年3月3日 21時
