◇油断大敵 ページ43
＊
あっという間に4日が過ぎて今日は海の家で働く最終日だ。
最後だからと夜はBBQをすることになっている。
忙しく働いているとすぐに日が沈んでお客さんもほとんど帰っていった。
『これ捨ててきますね！』
先に片づけを終えたのでキッチンで出たごみを持って、客席の方のごみも回収しに行く。
「.....ねん」
『？、あなたは』
「一目惚れやねん
なあ連絡先教えてや」
背後に気配を感じて振り向くと1日目にいたお兄さんが立っていた。
お兄さんはどんどん距離を詰めてくる。
とりあえずキッチンに戻ろうとごみを置いて駆けだそうとした瞬間腕を掴まれる。
『っ！離してください！！』
「なんで？なんで逃げるん？」
精一杯振り払おうとしたけど、大人の男性の力には敵わない。
私の腕を引っ張ると、お店のカウンターから死角になる柱に押さえつけた。
『やめてください！』
「君が素直に従わないから悪いんだよ？」
そういうとお兄さんは腕を振り上げた。
殴られる！と痛みに備えて私はぎゅっと目を瞑る。
「うわあ！！」
西村「Aちゃん大丈夫？」
『西村くん、風雅、っ』
なかなか来ない痛みに恐る恐る目を開けると頬を抑えて腰を抜かしたお兄さん。
西村くんによって殴られたらしいお兄さんが風雅によって取り押さえられている。
岡崎「もう大丈夫や」
とこたちゃんは安心して力が抜けた私の身体を支えてくれた。
當間「お巡りさんこっちです！！」
しばらくして残りの2人がお巡りさんと一緒に現れた。
倒れたお兄さんは、お巡りさんによって連れていかれた。
嶋��「あいつ、毎日来るなと思ってたけど
まさかAちゃんのこと狙ってたなんて」
當間「怪しいなとは思ってたんですよ」
5人によると、キッチンにいたからか、私が気づかなかっただけであのお兄さんは毎日海の家を訪れていたらしい。
みんなが来てくれなかったらと考えると一気に怖くなる。
『ごめん、なんか今更震えてきた
おかしいなあ笑』
大西「…無理に笑うな」
風雅に頭をなでられて、堪えていた涙が一気に溢れ出す。
5人はそんな私が落ち着くのを優しく待ってくれた。
＊
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endores hinata(プロフ) - このお話好きです！！！リトかんみんなに好かれるなんて嬉しい世界線ですね！！！！！ (2022年6月8日 18時) (
レス) @page29 id: f5304c49f2 (このIDを非表示/違反報告)
アヤネ(プロフ) - みーこさん» わわ！コメントありがとうございます😭とっても嬉しいです。更新滞り気味ですが頑張ります！ (2022年6月5日 23時) (レス) id: 6efda6cf4e (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - めっちゃ面白いです🥰 続き楽しみにしていますっ！ (2022年4月7日 21時) (レス) @page23 id: 6ddb53715e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいなり | 作成日時：2022年3月3日 21時
