◇ハプニング ページ34
＊
クラスのみんなから頼まれた色と、他にもなくなりそうだったなというものを思い出して受け取ると大荷物になってしまった。
生徒会の役員さんに心配されながらも全部抱えて歩いていると校舎と校舎を繋ぐ渡り廊下に差し掛かったところで何人かの楽しそうな声が聞こえてくる。
ひとりは聞き覚えのある声だ。
○○「はあ！やっと汚れ落ちた〜！」
△△「ちょホースこっち向けんなよ」
○○「冷たっ！やったな〜」
西村「おいおいお前ら気をつけろよ笑笑」
青春だなあと呑気に考えながら歩いていると、横から思いっきり水を被る。え？
「ばか！」「やばいどうしよ」と焦ったような声が聞こえる。
西村「お前らなあ、てAちゃん？」
思考停止状態で名前を呼ばれて反射的に横を向くと、心配そうな西村くんが駆け寄ってきていた。
後ろには申し訳なさそうにしている男の子が2人。
西村「Aちゃん大丈夫、、じゃないよな」
西村くんの視線を辿って、全身を見下ろすと想像以上にびしょびしょだ。
△△「大丈夫ですか？」
○○「ほんまにごめんなさい！」
『大丈夫大丈夫、体操服やしすぐ乾くよ』
抱えていたペンキ類も濡れているのは表面だけで中身には影響がなさそうだ。
2人があまりにも必死に謝ってくるからこっちが申し訳なる。早いとこ教室に戻ろう。
『じゃあ、クラスのみんなが待ってるからもう行くね』
歩き出したところで私の肩にかけられるタオル。
さっき西村くんが首にかけてたやつだ。
西村「...大丈夫じゃない」
『え？』
西村「貸して」
そういうと西村くんは私が持っていた荷物を軽々と奪い取って西村くんのお友達に渡した。
西村「2人ともこれ風雅のクラス持って行っといて」
△△「え？ああ、わかった」
○○「まかせといて」
『え、でも』
西村「大丈夫。こいつらダンス部やから風雅のクラスわかるよ」
いやそういう問題じゃなくて
西村「Aちゃんはこっち。ついてきて」
そういうと西村くんは私の腕を掴んで、教室とは反対の校舎の方に歩き出した。
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endores hinata(プロフ) - このお話好きです！！！リトかんみんなに好かれるなんて嬉しい世界線ですね！！！！！ (2022年6月8日 18時) (
レス) @page29 id: f5304c49f2 (このIDを非表示/違反報告)
アヤネ(プロフ) - みーこさん» わわ！コメントありがとうございます😭とっても嬉しいです。更新滞り気味ですが頑張ります！ (2022年6月5日 23時) (レス) id: 6efda6cf4e (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - めっちゃ面白いです🥰 続き楽しみにしていますっ！ (2022年4月7日 21時) (レス) @page23 id: 6ddb53715e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいなり | 作成日時：2022年3月3日 21時
