◇準備 ページ33
＊
テストが終わってから、授業も１学期の範囲は終わってほとんどの時間が文化祭準備にあてられるようなった。
そのおかげでうちのクラスの遅れは取り戻すことができたんだけど、準備にはまだまだ時間がかかる。
「あ！大西くん、岡崎くん！」
「お疲れ様〜」
クラスメイトの声でドアの方を見ると、風雅とこたちゃんがダンス部の練習から戻ってきていた。
"『ダンス部はもちろん今年もステージあるよな？？』"
この前、文化祭のステージについて聞いたとき5人は目を輝かせながら頷いた。
"「新曲やねん！」"
"「Lilのイメージ変わると思うで」"
"「ダンスがちょっと難しいねんけどな」"
"「夏休みはきっと地獄やで笑」"
"「頑張りましょ笑」"
ほとんどの部活は文化祭準備期間中休みになるけど、文化祭ステージに立つ人は別だ。
うちの学校の文化祭ステージは有名で、ダンス部だけじゃなくバンドやステージに立つ人のファンが外部から大勢見に来る。
先輩たちのなかにはそこからスカウトされてデビューしたグループもあるらしい。だから文化祭ステージに出る人は文化祭準備の合間に練習するのを許されている。
「タオル使う？」「スポドリあげる！」と女の子たちは準備そっちのけで2人の周りに集まる。
そんなふうに声を掛けられながらも、2人はこっちに向かって歩いてくるので後ろの女の子たちの視線がビシビシと突き刺さる。
岡崎「やっほ〜」
大西「あー疲れた」
もうちょっと気を遣ってほしいものだ。
そう思ったそばから、
『あー！ストップ！』
2人が作りかけの看板の上に座ろうとするから急いで移動させる。
危なかった。はあ、、、とわざと大きなため息をつきながらおつかれと2人に声をかけた。
大西「どう？準備進んでる？」
同じ実行委員である風雅には、今みんなにしてもらってる作業と完了した作業の情報を共有する。
こたちゃんはさっきまで私がしていた作業をやってくれている。
「あ、Aちゃーん！こっちのペンキなくなりそう」
「こっちもあとちょっとしかない」
とひとりが言い出したのを皮切りにあちこちから同じような声が上がってくる。
準備が順調に進んでいるということだろう。
物資を補給してるのはこの教室から少し離れたところにある生徒会室だ。
風雅が取りに行こうかと言ってくれたけど、練習から帰ってきたばかりの風雅を行かせるのもなと思い私が取りに行くことにした。
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endores hinata(プロフ) - このお話好きです！！！リトかんみんなに好かれるなんて嬉しい世界線ですね！！！！！ (2022年6月8日 18時) (
レス) @page29 id: f5304c49f2 (このIDを非表示/違反報告)
アヤネ(プロフ) - みーこさん» わわ！コメントありがとうございます😭とっても嬉しいです。更新滞り気味ですが頑張ります！ (2022年6月5日 23時) (レス) id: 6efda6cf4e (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - めっちゃ面白いです🥰 続き楽しみにしていますっ！ (2022年4月7日 21時) (レス) @page23 id: 6ddb53715e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいなり | 作成日時：2022年3月3日 21時
