円周率みたいな (ページ15)

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隣に座るテヒョンは
付けていたマフラーを外して、今度は私も中に入れてマフラーを巻いてきた。

何これ、一緒にマフラーにくるまれてるの？

…と不思議に思えば、

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ちゅ、

今度は唇に感触、が………、

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｢…マフラーで隠せば見られないでしょ？｣

…待って、……
本当にこれは倒れそう、、…！！

一緒にくるまれてるせいで距離が近い。

話してくる度に息がかかって、
テヒョンの声がくすぐったく感じる。

そう思うと余計恥ずかしくなって、
熱さで体が発火してしまいそう…！！、泣

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｢A…

さっき言ってた円周率の話みたいに、これからAとずっと一緒にいられたらいいな。

…2人、隣同士で。」

愛しそうな、優しい表情で私を見つめるテヒョンにまた心臓がギュッ…となる。

「だからこれからは"1限チング"じゃなくて…

"1番パートナー"、2人で目指してこう？」

雪が降ったせいか、幸せそうに笑うテヒョンの鼻は少し真っ赤で
その姿が彼を余計に愛しくさせた。

『…来年はちゃんとテヒョンに
チョコ渡すから！……』

｢…ほんとは待ち遠しいけど～～でも仕方ない！我慢するっ、！！｣

『……ふふ

じゃあテヒョン、

これで我慢して？、笑』

｢えっ！…チョコパイくれるの！｣

『うん。
はい、あー』

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ﾁｭ。

｢…！！………………………、｣

死んじゃうぐらい赤くなっているのを
自分でも感じる。

こんなことしたの人生で初めてだよ……、！…

けど、バレンタインを渡せなかったお詫びに
今度は私から触れるぐらいのキスをした。

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｢、…………A、それは………ずるい。｣

そう言って
テヒョンにまたギュッと抱き締められる。

さっきよりも苦しくなるぐらい強く。

…ハグをされるのはこれで何回目だろう笑

一方、当の本人はというと、

｢キムテヒョン…………俺は男だ………踏ん張れ……静まるんだぞ…持ちこたえろ…………………｣

と謎の呪文(？)を唱えてるから、そんな様子がおかしくて思いっきり笑ってしまった。

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