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＿＿＿ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ
ホラー映画でよくありそうな、何かの遺体でも引きずって運んでるんじゃないか、みたいな音
を出しながら歩く
「はぁっ……う"っ…！」
喉元に感じる“あの感覚”に口元を咄嗟に押さえる
トイレを出てから、体になるべく負担をかけないように、とゆっくりと歩いているのだが、
さっきから腹痛と吐き気がヤバい
結局あの水は賞味期限切れではなかったし、生ものを口にしたわけでもない
なんで…？
胃腸炎になるにしても、突然すぎるし…。
「ﾊｧｯ、ﾊｧｯ…」
手すりをぎゅっと掴む左手が、ほんのり赤くなっていた
首元が熱っぽくて、足を1歩進める度に息が荒くなっていく
トイレとその近くは光があったものの、今は病院内一体が消灯しているおかげか、明かりが一切無い
｢見え…た…｣
見覚えのある階段が目に入り、安堵
俺の部屋は階段のすぐ近くに位置している。
たぶんここの階には階段はこの場所にしかなく、さらにその天井には避難用の緑のランプがぶら下がっているため、暗くて見えにくくても、分かりやすい
ようやく見えた自分の部屋
体の熱さも増してきているから、また発熱したかもしれない
とりあえず夜遅くに悪いけど、看護師さんを呼んで、状態を看てもらおう
手すりを掴みながらその場にしゃがみ込み、一呼吸おいて、立ち上がった
「痛った…っ！！」
頭に走る激痛に反射的に声が出る
ヤバい、痛い。早く戻って薬とか飲まないと。
なんとか体を足で支えるも、フラフラで足取りが重くなってしまう
ズキズキと尋常じゃない痛みが頭を襲う
「はぁ…はぁ…はぁ…。_____！」
やばい、そう思った時にはもう遅かった。焦った
世界がスローモーションに見えるというのは、本当なんだ、とぼーっとしていてフル回転ができない頭で考えた
ちゃんと、前見とけばよかったなー、なんて。
自分の体が地面に向かって一直線に落ちて行っている
まだ、手を出していれば手首複雑骨折とかで済んだのかもしれない
しかし、今自分の目には、はっきりと少し前までいた自分の部屋が見えていた
いつか教授が話していた、椅子に座っていて、そこからふざけていて落ちただけでも死に至る場合がある、という言葉を思い出した
打ち所が悪かったら、もしかしたら____
死んでしまうのかな
____ﾄﾞﾝｯ
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わんちゃん(プロフ) - あさん» すみません〜！！テストやスランプの影響で長らく更新できずにいました…。非公開にはなっておらず、私がただ単に更新していないだけなのです…、すみません！！なんとか今日中に更新できるように頑張ります！！ (7月4日 8時) (
レス) id: bbbbccd127 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 主さんのお話の続きが見れなくて…非公開になっていませんか？ (7月3日 22時) (レス) id: 7ed2d8d9b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わんちゃん | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/ayanes0328
作成日時：2023年6月10日 8時
