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看護師さん『急に血が出てきて、びっくりしましたよね』
｢はい…。ごめんなさい、来てもらっちゃって｣
『いえいえ。気にしないで下さい。止まってよかったです』
急に血が出てきてから数分後、無事に血は止まった。
鼻血と喀血が一度に同時に起こって、一時はどうなることかと思った。
驚きすぎて寿命縮んだ気がする
看護師さんが来てくれる間にも数分はかかるし、その間もずっと出続けてて、身体中の血液が全部無くなってしまうのではないか…と思うほど
止まることを知らず、手の間をすり抜けてベッドシーツを大胆に赤く染めていった。
臓器からの出血ではないと思うから、そこまで心配はしなくて大丈夫、
なはず…
でもやっぱり怖い。
次また今日みたいなことが起こって、今度は血の量が多かったら…。止まらなかったら…。
考えるだけでとにかく怖くなる
どうにかなってしまいそう
鼻血&喀血をしたからと言って、何か特別なことをしたということはなく、血の量も輸血が必要なほど多くはなかったし、鉄剤を飲んで経過観察らしい。
経過観察…。また今回のように起きてしまいそうで怖い。
看護師さん『次にまた、今回のように何かありましたら、いつでも呼んで頂いて大丈夫ですからね』
「はい。」
『では、失礼いたします』
看護師さんがいなくなり、扉が閉まると随分とこじんまりした空間になる
何もすることないし、寝ようかな。
まだまだ全然早いから、夜中に起きると困るんだけど…。
布団を頭まで被って、そっと手で口元に触れる
良かった。何もついてなかった。
手を離した時はっきりと見えたあの鮮血は、なかなか忘れようとしても忘れられない。
患者さんが急に吐血したのは何度もこの目で見てきたけど、その対象が自分となると一気に恐怖感が増した
早く寝て、今日の事なんてきれいさっぱり忘れてしまおう。
もう、あんなこと起こらない。
心でずっとそう唱えて、まだ不安が残る中、目を閉じた。
・
・
・
「…あっつ…いま…何時だ…？」
ふと目が覚めて体を起こす。
今何時なのだろうか。外は闇に包まれたみたいに暗く、月明りもない、本当に真っ暗な状態だった。
唯一の明かりはベッド脇の棚にある備え付けのランプから降り注ぐオレンジ色の光
今にも幽霊が出そうなくらい暗く、そして外から何も聞こえず、ただ静けさだけが漂っていた
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わんちゃん(プロフ) - あさん» すみません〜！！テストやスランプの影響で長らく更新できずにいました…。非公開にはなっておらず、私がただ単に更新していないだけなのです…、すみません！！なんとか今日中に更新できるように頑張ります！！ (7月4日 8時) (
レス) id: bbbbccd127 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 主さんのお話の続きが見れなくて…非公開になっていませんか？ (7月3日 22時) (レス) id: 7ed2d8d9b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わんちゃん | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/ayanes0328
作成日時：2023年6月10日 8時
