赤ずきんちゃん【童話パロ】〜オオカミ篇〜 ページ46
オオカミの癖に情けないな。
子供ひとりに何を怖気づいてんだか。
―こんな感情、初めてだ。
もっと話してみたいし傍にいたい。
だけど、いつ襲ってしまうか分からない。
傷つけたくないし、怖がられたくない。
和「翔さん」
翔「か、和・・・」
振り向くと、和は笑顔で駆け寄ってきた。
和「隣にいていい？」
正直、戸惑った。
また傷つけてしまうかもしれない。
翔「うん、いいよ」
和「ありがと＾＾」
だけど、今のオレには和が必要だった。
傍にいて欲しかった。
翔「もう落ち着いた？」
和「大丈夫＾＾」
和はオレの傍によって座ると、嬉しそうに話し出した。
和「あのね、翔さん。僕、ここに住むことになったんだ」
翔「――え？」
和「お婆ちゃんはお爺ちゃんと一緒にいたいんだって」
話によると、お爺さんの家のほうが環境もいいらしく、和がお婆さんに頼みこみ、母親を説得してこの家に住むことになったそうだ。
翔「お母さんよく許してくれたね？」
和「電話越しで驚いてたよ＾＾」
翔「そんなに気に入った？」
和「それもあるけど、みんなと居たかったっていうか・・・翔さんと離れたく、なかったから」
翔「――ありがと。慰めなくてもオレもう平気だから」
和「そんなんじゃないよ。僕は本気で・・・」
翔「オレだって一緒にいたいよ」
和「じゃあ―」
翔「傷つけたくないんだよ！・・・オレは、オオカミだから」
和「翔さん・・・」
最低だ。
傍にいて欲しいと願いながらも突き放すなんて。
傷つけたくないのに、和の悲しむ表情が目に浮かぶ。
和「それでもいいよ」
翔「・・・え？」
顔を上げると、オレは和の腕の中にいた。
膝立ちで首に手を回して、優しく抱きしめていた。
和「僕は、翔さんがいるならいいよ」
翔「和・・・」
和「翔さんが傍にいてくれたら、それだけで幸せだよ」
翔「・・・いつ、野生化するか分からない」
和「そしたら僕が元に戻してあげる」
翔「・・・いつ、理性失うか分からない」
和「・・・翔さんなら、いいよ？」
翔「なんで・・・オレにそこまで・・・」
和「そんなの、決まってんじゃん」
和はオレの顔を覗き込んで、微笑んだ。
和「好きだからだよ」
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彩音(プロフ) - ぽんすけさん» やっぱりバカップルにはハッピーエンドが似合いますからねｗ (2013年5月15日 9時) (
レス) id: d9ab686135 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんすけ(プロフ) - ハッピー過ぎる（泣） このうえなく 幸せだす←あは。 (2013年5月15日 9時) (レス) id: 7a8d49f515 (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - ぽんすけさん» ぜひバカップルを応援してやってくだちい←ｱﾚ (2013年5月15日 8時) (レス) id: d9ab686135 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんすけ(プロフ) - あらあら、報告（笑） 楽しみです！ 変態呼ばわりされても、わたしは応援します、かずくんを愛するしょうさんを♪( ´▽｀) (2013年5月14日 13時) (レス) id: 7a8d49f515 (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 櫻宮日和さん» 温かいコメントありがとうございます(ＴｗＴ。)彩音は元気ですので気長に待ってくだされば嬉しいです(*^^*) (2013年5月14日 8時) (レス) id: d9ab686135 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真珠 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/sinnjunino
作成日時：2012年12月25日 0時
