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｢ううん、私も頭回ってなくて変に勘違いしてたし。私の方こそごめんね。｣
藤井くんの言った通りだった。すごいなぁ、藤井くんって。
恋なんか知らない私には、今胸の中で渦巻くこの藤井くんに対する気持ちが何なのか分からなかった。
無事に母と仲直りできたその日の夜。
｢藤井くんにお礼しよ｣
もちろん連絡先は知らないので、ちょっと気持ち悪いかなと思いつつクラスのグループから連絡先を探して追加し、メッセージを送る。
｢いきなり追加してごめんね。倉井です。無事お母さんと仲直り出来たよ！藤井くんの言うた通りやったわ。ほんまにありがとう。｣
あぁ、送っちゃった。藤井くん気持ち悪がらへんかなぁ、って思ってた次の瞬間。
青｢そっか！よかった。またいつでも相談乗るで｣
返信、してくれた。
なんて返そうか迷っていると、
青｢それからさ、今ちょっと時間ある？｣
｢あるけど、どうしたん？｣
青｢北町公園で、会いたい。｣
気付いた時にはもう私は家を出ていた。
連絡を取り、公園でしばらく待っていると藤井くんが現れた。
学校での印象とはまるで違うオシャレな服装。こんな服を着るんだ、という意外性に、私の胸が小さく音を立てた。
｢藤井くん、オシャレやね。私なんかこんなラフな格好でちょっと恥ずかしいわ｣
青｢いや、そのシャツ可愛いと思う｣
なんでやろ、藤井くんに褒められたらやけに嬉しい。
｢そう？ありがとう。それで･･･どうしたん？｣
青｢あんな、単刀直入に言うで。
好きです。高校入ってから、ずっと気になってました。同じクラスで隣の席になれてめっちゃ嬉しかった。でも、今日あんな悲しそうな顔してる倉井見てめっちゃ守りたいな、って思ってん。俺なら絶対あんな悲しい気分にさせへん。やから、俺と付き合ってくれませんか？｣
藤井くんの言葉を聞いているうちに自分の中に渦巻くこの気持ちが何なのか、はっきりと分かった。
｢私も、藤井くんが好きです。私で良ければ付き合ってください。｣
青｢ほんまに？！ほんまに言うてる？！やった、！！
あとさ、流星って呼んでくれへん？｣
｢もちろん。じゃあ私のこともAって呼んでな？｣
嬉しそうにくしゃっと笑う彼は、今では自慢の旦那さんです。
end.
倉井っていう苗字に深い意味はありません(笑)
オチが浮かばんから結婚させちゃったｗ
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作者名：姐御。 | 作成日時：2019年6月18日 17時
