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「お？まだ残ってたの？」
頭を上げると、開いている引き戸に寄り掛かってる大野先生がいた。
大野先生は潤のクラスの担任で美術を教えてる。
「さとし」
ってふざけて呼んでも、先生は嫌な顔ひとつしない。
生徒から慕われてる、優しくて頼りがいのある先生。
智「どした？」
まだ何も言ってないのに先生は教室に入ってきて、俺の目の前の席に座った。
俺は自分の机の上に座ってたから、自然と先生を見下ろす体勢になる。
先生は黙ったままで、俺から話すのを待っている。
静かに待つ先生の笑顔は優しくて、あったかかった。
雅「先生はさ・・・、好きな人がぜんぜん自分に興味なかったらどうする？」
なんとなく他の人の意見を聞いてみたかったんだ。
自分で考えるのは今はなんか・・・怖いから。
急にこんなこと聞かれて驚くだろうなって思ったけど、先生は顔色ひとつ変わらない。
まともに俺の言うことを聞いてくれてる。
先生のこういうところが頼られるんだろうな。
目線を上にして考える素振りをしてた先生は、すぐに口を開いた。
智「諦めるかなぁ」
即答だった。
にこにこと笑みを浮かべながら答えた先生に、俺は目を丸くした。
雅「あ、諦めちゃうの？！」
智「だって、全然興味ないんでしょ？頑張っても意味ないじゃない」
先生の出した答えはあまりにも淡白で、あまりにも現実染みたものだった。
興味すらないんだったら先生の言う通り、意味がないかもしれない。
だけど、俺はその意見にどうしても賛成できなかった。
智「でもね、諦められなかったらすげーアピールするかな」
雅「えぇ？・・・・先生言ってることムチャクチャだよ」
智「そうだよなぁ〜」
先生はクスクスと笑った。
先生の考えてることが少し分かんなかった。
智「でもさ、簡単に諦められないんだったら無理に諦める必要もないでしょ？
それほど好きってことじゃん」
先生の言葉はずっしりと重く響いた。
気が付いたら潤の顔が浮かんでいた。
雅「そうだよね・・・。そんな簡単に諦められたら苦労しないよね！
先生ありがと！」
智「おぅ。もう帰りな。明日はテストなんだから」
雅「うん！さよならー！」
先生を残して俺は教室を走り去った。
今までの暗い気持ちが嘘みたいに明るくなった。
明日、潤に言おう。
分からないけど、早く言いたくて仕方なくなった。
結果はどうであれ、早く伝えたかったんだ。
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真珠(プロフ) - _____奏音 .さん» あああああありがとうございます！（震え）ご期待に添えるよう精進していきます！(o^∇^o)ﾉ (2014年3月4日 18時) (
レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
_____奏音 . - 真珠さん» そんな ! ついていきます !笑 (2014年2月25日 22時) (レス) id: 3cfb3d1573 (このIDを非表示/違反報告)
真珠(プロフ) - _____奏音 .さん» あの、亀更新ですが・・・(´д｀；) これからもよろしくお願いします！ (2014年2月25日 18時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
_____奏音 . - 真珠さん» あひゃ♪(( ふふ、うちもまた話せてうれしいです ! (2014年2月25日 17時) (レス) id: 3cfb3d1573 (このIDを非表示/違反報告)
真珠(プロフ) - _____奏音 .さん» 以前から来てくれた読者にまた来てもらえるとは・・・！嬉しすぎて昇天しそうです！(吐血) (2014年2月23日 18時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真珠 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/sinnjunino
作成日時：2013年10月29日 1時
