＊3＊ ページ24
放課後、キャンバスがたくさん立て掛けられてる部屋に先生は居た。
大野さんの目の前に白いキャンバスが立て掛けてある。
何も描いていないまっさらなキャンバス。それを眺めていた。
近くにあったイスを持って、大野さんの隣りに座る。
大野さんはこっちも見ないでただ黙っていた。
その沈黙の時間は全然苦じゃなくて、寧ろ居心地がいいくらい。
このまま、ここに居てもいいなって思うくらいに。
智「やっぱダメだ。全然描けねぇわ」
独り言みたいにボソボソと呟いた。
大野さんと目が合った。少しだけ微笑んで大野さんは席を立った。
俺は真っ白なキャンバスを眺めた。
これに、何を描こうとしてたのかな。何を、描きたいのかな。
智「どう見えた？」
唐突に投げかけられた質問。
後ろを振り向くと、大野さんはあの写真を俺に向けていた。
少し返答に困った。
正直言うと、ただの友達には見えない。けど、恋人同士に見えるとも言えない。
智「こいつ、ほんとお前にそっくりでさぁ。初めて見たときビックリしたよ」
和「・・・そんなに？」
智「うん。兄弟みてぇ」
小さく笑いながら写真を見る大野さん。
くっくと笑う大野さんの傍によって覗き込む。
和「・・・似てる？」
智「いや、見た目は色白なとこくらい。中身が似てんだよ、中身が」
和「例えば？」
あんまり嬉しそうに言うから少し気になった。
大野さんは写真から目を離して俺を観察するようにじっと見つめる。
智「例えばぁ〜・・・ふふふっ」
俺の顔を見るなり思い出し笑いをする。
その人の事を思い出してるんだろうけど、俺はその人を知らない。
当然ッちゃ当然だけど。
なんか大野さんと話してないみたい。こんな大野さん、知らない。
智「先輩相手にタメ語とか、やけに年上に好かれるとことか、いつの間にか隣りに居るとこ。
ㅤㅤあっ、あと俺のこと下に見てるとこ」
和「最後のはアンタの普段の行いがいけないんだよ」
智「そうそう、そういう態度もそっくり！」
ついには声を上げて笑い出す大野さんになんだか腹が立った。
すごく楽しそうに話してる今の大野さんの顔は見た事が無かった。
ねぇ大野さん。
そんなに俺その人と似てる？頭を撫でてたのは俺？それともその人に？俺はその人の代わり？
こんなくだらないこと、考えたくもない。
俺と大野さん、付き合ってもいないのに。
どうしてこんなにイラつくの？
どうしてこんなに、寂しいの・・・？
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真珠(プロフ) - _____奏音 .さん» あああああありがとうございます！（震え）ご期待に添えるよう精進していきます！(o^∇^o)ﾉ (2014年3月4日 18時) (
レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
_____奏音 . - 真珠さん» そんな ! ついていきます !笑 (2014年2月25日 22時) (レス) id: 3cfb3d1573 (このIDを非表示/違反報告)
真珠(プロフ) - _____奏音 .さん» あの、亀更新ですが・・・(´д｀；) これからもよろしくお願いします！ (2014年2月25日 18時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
_____奏音 . - 真珠さん» あひゃ♪(( ふふ、うちもまた話せてうれしいです ! (2014年2月25日 17時) (レス) id: 3cfb3d1573 (このIDを非表示/違反報告)
真珠(プロフ) - _____奏音 .さん» 以前から来てくれた読者にまた来てもらえるとは・・・！嬉しすぎて昇天しそうです！(吐血) (2014年2月23日 18時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真珠 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/sinnjunino
作成日時：2013年10月29日 1時
