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雅紀は誰も居ない教室を見つけて戸に手を掛けた。
鍵は掛かってなくてガラガラと音を立てて簡単に開いた。
中に入るとそこは美術室で、絵の具の匂いが教室中に広がっていた。
潤「ごめん。あの時の俺さ、色々悩んでて・・・」
教壇の前の席に座って独り言みたいに呟いた。
教壇の上に座ってた雅紀は前のめりになって俺の話を聞いていた。
ちゃんと聞いてくれてると思って、なんだかホッとした。
少し照れ臭くなって首の後ろの辺りを掻いた。
潤「・・雅紀は悪くないよ。俺が一方的に当たってただけ。
ㅤㅤ和にぃのことで、ちょっと・・・」
雅「ニノ？」
短く頷いて真っ直ぐに俺を見ている雅紀から目線を逸らした。
雅紀の目は大きくて、見つめられると吸い込まれそうな気になる。
潤「・・翔さんと和にぃのこと、知ってるんだよな？」
雅「うん。まぁ、見てたら分かったって感じ」
潤「ツラく、ねぇの？」
雅「え？別にツラくはないけど・・・」
潤「何で？だって雅紀は和にぃのこと――――」
雅「あぁ〜〜、ストップストップ！」
急に声を張って俺の声を遮った。
教壇からストンと降りて俺が座ってる席に両手をついた。
座ってる俺は自然に雅紀を見上げる形になる。
ずいっと顔が近くなって俺は反射的に身を後ろに反らした。
にもかかわらず雅紀は近付いてくる一方だ。
雅「潤はすっごい大事なこと誤解してる！」
潤「は？」
俺は呆気に取られて数回瞬きをした。
雅紀は口を結んでいて、明らかに不機嫌だ。
雅「潤、今から俺すっごい大事なこと言うから」
雅紀は真剣な顔をして俺の目を真っ直ぐに見つめた。
黒いビー玉みたいな瞳に映る自分の顔。
単純に綺麗だと思った。
雅「俺、ニノのことは親友だと思ってる。恋愛感情で見たことなんかないよ？
ㅤㅤだけど潤は・・・・・あぁ〜、お願いだから引かないでね！」
雅紀は両手で自分の顔を覆い隠してその場に座り込んだ。
恥ずかしい時にやる仕草だ。
潤「絶対引かないから。・・・言って？」
床に座り込んだまま黙ってる雅紀の前に俺も座った。
手の平からチラッと目だけが見えた。
覚悟を決めたように「よしっ」って言って俺の肩をガシッと掴んできた。
雅「俺・・・潤が・・・。潤のことが、好きなの」
雅紀の黒い大きな瞳が不安げにゆらゆらと揺れた。
俺は雅紀の瞳から目を逸らすことが出来なかった。
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真珠(プロフ) - _____奏音 .さん» あああああありがとうございます！（震え）ご期待に添えるよう精進していきます！(o^∇^o)ﾉ (2014年3月4日 18時) (
レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
_____奏音 . - 真珠さん» そんな ! ついていきます !笑 (2014年2月25日 22時) (レス) id: 3cfb3d1573 (このIDを非表示/違反報告)
真珠(プロフ) - _____奏音 .さん» あの、亀更新ですが・・・(´д｀；) これからもよろしくお願いします！ (2014年2月25日 18時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
_____奏音 . - 真珠さん» あひゃ♪(( ふふ、うちもまた話せてうれしいです ! (2014年2月25日 17時) (レス) id: 3cfb3d1573 (このIDを非表示/違反報告)
真珠(プロフ) - _____奏音 .さん» 以前から来てくれた読者にまた来てもらえるとは・・・！嬉しすぎて昇天しそうです！(吐血) (2014年2月23日 18時) (レス) id: af6ce7423c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真珠 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/bbs/sinnjunino
作成日時：2013年10月29日 1時
